食べる

大宮・氷川神社参道に「バーガーテラス」 障害者就労支援の新たな形に

和牛チーズバーガー、自家製グリルドポテト、自家製レモネードスパークリング

和牛チーズバーガー、自家製グリルドポテト、自家製レモネードスパークリング

  • 2

  •  

 「BURGER TERRACE(バーガーテラス)大宮店」(さいたま市大宮区高鼻町2)が12月10日、武蔵一宮氷川神社参道沿いにオープンした。

ハンバーガーの試食をする清水市長と松井社長

[広告]

 障害者支援事業を全国で展開するデコボコベース(東京都港区)が、主に発達障害や精神疾患を抱える人々の就労継続支援 A 型施設とグルメハンバーガー店を両立させる新たな取り組みとして運営する。福祉の資格を持つ支援員が現場で、施設利用者一人一人の特性に合わせたサポートを行い、2年を目安に一般就労へ移行できるよう支援する。

 同社の松井清貴社長は「障害のある人の日本の就労率は19%。弊社の施設利用者からも仕事が
 長続きせず将来を不安視する声が寄せられていた。この現状を変えるため、今後も全国の障害者支援事業者と手を取り合って『バーガーテラス』を広げていきたい」と意気込む。

 12月10日に開かれたメディア発表会には清水勇人市長も参加し、「障害のある方々が地域に笑顔と活力を届ける姿は、どんな方でも活躍できる社会の実現に向けた力強い一歩である」と期待を寄せた。

 業態開発と施設運営を担当する平澤克教さんは「自身の手で丁寧に作り上げたハンバーガーの味が地域で評判になることは、施設利用者の自信につながっていくと信じている。既製品を使わず原料から丁寧に手作りすることで品質を高め、和牛を100%使ったハンバーガーでありながら日常的な価格を実現している。特別な日の食事ではなく、地域の人の日常に溶け込んで応援してもらえるような店にしたい。手作りにこだわるおいしさ、地域に開かれた空間、多様な特性を持つクルーが紡ぐ温かい物語、それら全てをハンバーガーという包みに包んで地域の皆さんに届けたい」と話す。

 バンズのレシピは、「峰屋」の高橋康弘さん監修・技術指導した。国産小麦粉「ハルユタカ」の最高等級・特等粉を使い、粉をこねるところから全て店内で製造をしている。秋田牛100%のパティは、注文ごとに鉄板で押しつけて焼く「スマッシュ製法」を採用。ポテトは揚げずにコンベクションオーブンで焼き上げることで、けがのリスクを軽減し、安心・安全への配慮をしている。

 看板メニューは「和牛チーズバーガー」(890円)。自家製グリルドポテト・ドリンクセット(540円)は自家製レモネードスパークリング、アイスカフェオレ、コーラ、ホットルイボティー、100%リンゴジュースなど14 種類から選択できる。100円追加でノンアルコールドリンクやワイン、ハイボールにも変更できる。「キッズセット」(690円)はミニホットドッグ、自家製グリルドポテトにキッズドリンク、ミニゼリーが付く。

 営業時間は11時~15時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース