開園している大宮の「染谷はなしょうぶ園」(さいたま市見沼区染谷、TEL 048-683-8787)のハナショウブが例年より少し早く見頃を迎えている。
地元で植木の生産・卸を手掛ける「染谷植物園」が運営する同園。先代社長が「商売が成り立っているのは地域のおかげ。世間にお返しをしたい」との思いから1983(昭和58)年に開園、今年で31年目を迎える。毎年6月の1カ月だけ毎日開園しており、週末には県外からも来園者があるほど定着している。
広さ約8000平方メートルの敷地には、約300種類のさまざまな色や形のハナショウブが咲き誇っている。「今年は春先に雨が少なかったため、6月初旬の開園当初は花付きがいまひとつだったが、梅雨に入って一斉に開花し見頃を迎えている」と担当者。
ハナショウブは雨が当たると花びらに穴が開いてしまうため、開園中は毎朝穴の開いた花を摘む作業が欠かせない。開園するのは1カ月だが、残りの11カ月は準備。同じ種類を植え続けると連作障害が起きてしまうため、7月に入ったら株分けや植え替えなどの作業を行っている。「それでも、花を楽しみに来園する人を思うと手を抜けない」と気を引き締める。
開園時間は9時~17時。入園料は、大人(中学生以上)=500円、小人(小学生のみ)=200円、75歳以上=平日200円(土曜・日曜・祝日は500円)。6月30日まで。