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さいたま新都心で、家庭でできる「嚥下食」実践イベント

「おうちでできる嚥下食」実践イベントの講座の様子

「おうちでできる嚥下食」実践イベントの講座の様子

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 飲み込みが困難な高齢者でも食物を認識して口に取り込むことで食事を楽しめるようにした「嚥下(えんげ)食」の実践イベントが4月25日、さいたま新都心のNHKカルチャーさいたまアリーナ教室(中央区新都心8番地)で開催された。

しょうが焼きの嚥下食

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 加齢や疾患により飲み込むことが困難になる嚥下障害では、ミキサーでペースト状にした食事や細かく刻んだ食事を食べることになるが、食欲が湧かず体力を落とす人も多い。その問題を解決するため、飲み込みやすさや食べる楽しみを感じられる嚥下食が注目を集めている。

 ニュートリー(三重県四日市市富士町1-122)が企画した同イベントでは、ゲル化材で作った「豚のしょうが焼きの嚥下食」の実演が管理栄養士の飛澤美奈子さんにより行われた。参加者からは「おいしかった。普通食と同じに見えて驚きだった」「口から食べることは命。近い将来役に立つかも」などの感想があった。

 同社の担当者は「高齢化社会の到来によって、医療機関や介護福祉施設だけでなく一般家庭へ介護現場がシフトしていくことが予想され、一般家庭での嚥下食の需要も高まると思う。今回のイベントが嚥下食の周知になれば」と話す。

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