大宮出身の若手日本画家、丁子紅子さんの個展が現在、さいたま市の「カフェ&バル ポンテ」(さいたま市浦和区常盤3、TEL 048-711-9393)で開催されている。
黒髪と目元が印象的な女性が描かれている丁子さんの作品。「心を目に見える形で表現できれば」と、感情を女性の姿で表現している。以前は作風が異なり「もう少し重い絵を描いていた」が、「理解してくれる人もいたが、今の作風にしてからより多くの人に見てもらえるようになった」という。
変化のきっかけは大学を卒業して勤めたジュエリーデザインの仕事。「オーダーメードのジュエリーのデザインは注文する人の気持ちをくみ取り形にする。他人の気持ち、絵を見てくれる人の気持ちを考えるようになった」という。「込めている思いは変わらない」とも。
作風を変えてから個展の機会が増え、2015年は約20回開催。さらに来年6月まで予定が埋まっている。「個展の度に見に来てくれる人もいるので、できる限り新作を出している」と丁子さん。今回は9点の新作を準備した。
中央区で眼鏡ショップを経営する門田浩一さんは、店用に「メガネをかけている女性」を丁子さんに依頼して描いてもらったことがあるという。「最初に見た時に赤が独特でとても気になる絵だった。今回の作品も素晴らしい」と見入っていた。
作品のポストカード(6枚組1,000円)や、絵の女性が身に着けるアクセサリーをモチーフにしたジュエリー(1,300円~)の販売もする。
丁子さんは「カフェで開催する機会は少ない。コーヒーを飲みつつ、自分のペースでじっくり見ていただければ」と来場を呼び掛ける。
同店の提供メニューは、スープ、サラダ、デザート付きのランチ(800円~)、手作りケーキセット(700円)など。
展示は4月30日まで。営業時間は、ランチタイム=11時30分~15時、ディナー=17時30分~21時30分(土曜・日曜は11時30分~21時30分)。月曜、第2火曜定休。丁子さん在廊日時などはフェイスブックで。