さいたま見沼区の「染谷花しょうぶ園」(さいたま市見沼区染谷2、TEL 048-683-8787)が5月22日開園し、ハナショウブが見頃を迎えている。
さいたま見沼区の「染谷花しょうぶ園」のキャラクター「しょうぶちゃん」が初登場
今年は例年より10日ほど早く開花を始めたため、6月1日の開園を前倒しした。
広さ約8000平方メートルの敷地には、約200種類、約2万株のさまざまな色や形のハナショウブが咲き誇っている。園内には、花見台、八つ橋、あずま屋、茶室などがあり、ベンチに座りハナショウブを見ながら、涼やかなひと時が過ごせる。抹茶と和菓子を販売する和喫茶や地元の土産品も販売する。
同園を運営するのは、地元で植木の生産・卸を手掛ける「染谷植物園」。1983(昭和58)年に開園し、今年で33年目を迎える。毎年6月の1カ月だけ毎日開園しており、県外からも来園者があるなど定着している。
北区からきた女性は「去年初めてきた。まだ少し早いかなと思いながらきたが、天気もよく来てよかった。目の保養になる」、杉戸市の女性は「風が気持ち良い、音楽もいい」と笑顔を見せる。
ショウブの花は、開花して3~4日でしぼんでしまうという。同園の高橋スイさんは「毎朝しおれた花は取り除いている。写真を撮りにきた人が『どこを撮ってもきれいに撮れる』と喜んでくれる」と話す。「青、白、赤紫色などのショウブがそろい、珍しい黄色も少しあり、さし色になっている」とも。
開園するのは1カ月だが、残りの11カ月はその準備に忙しい。同じ種類を植え続けると連作障害が起きるため、7月に入った時点で株分けや植え替えなどの作業を行う。除草剤は使わず、草取りは手作業という。「大変な作業も多いが、25年前に亡くなった主人が始めた園なので続けていきたい」と高橋さん。「軽食を持ってきても大丈夫なのでのんびり見てほしい」と来園を呼び掛ける。
開園時間は9時~17時。入園料は、大人(中学生以上)=500円、小人(小学生のみ)=200円、75歳以上=平日200円(土曜・日曜・祝日は500円)。6月30日まで。