地元の「旬」を情報とともに食べ物付きで届ける情報誌「ポタジェ~食べる通信 from 埼玉~」が7月に創刊する。企画は一般社団法人埼玉を食べる。
創刊前のキャラバンイベント「最新トマトハウスで収穫体験&農家レストランで埼玉の食べるを語るランチ」の様子
「食べる通信」は2013年に東北から始まった情報誌。毎号、土地の1つの食材と生産者を入り口に、食の裏側にあるストーリーを情報誌にしセットで届ける。現在は全国34地域へと広がり、8000人以上の読者から支持を受けている。
埼玉では、年4回の発行、タブロイド判16ページの情報誌と食べものがセットで、1号2,980円。創刊号の特集は「原さん親子の小麦ハナマンテン」で、同梱(どうこん)の食材は「小麦を知り尽くしたプロ」が作る小麦粉400グラム、カンパーニュ、胚芽パンのセット。
各号の特集の食材に関連した生産現場の訪問や体験ツアー、生産者との交流、SNSでの読者同士の交流なども予定している。創刊号で特集される小麦では、異なる小麦粉で打つうどんを比べる「ききうどん大会」などを開く予定。
今後の特集予定は、秋号がサツマイモの「紅赤」など、地域の文化や歴史に根ざしたものから、最新の作物まで多彩な内容を予定する。また、食材は収穫状況などの理由により変更する場合がある。
同通信編集長の安部邦昭さんは「スーパーで食材を買うだけでは、値段と物しか見えない。生産者の苦労、工夫やこだわりといった作るまでのストーリーをぜひ伝えたい」と熱く語る。「読んで、知って、食べて、納得して、地元埼玉をもっと好きになってもらえれば」とも。
創刊にこぎ着けた同プロジェクトだが、継続にはまだ経済的支援が必要となっている。今回の創刊に必要な費用の一部の支援を、クラウドファンディングで募集している。
創刊号からの定期購読の申し込み締め切りは7月8日12時。発送は7月下旬より随時。購読は、インターネット、ファクス、申込用紙で受け付ける。