さいたま市のパフェ専門店「てんとう虫。~パフェカフェ~」(さいたま市北区植竹町1)が2周年を迎え、営業時間をリニューアルした。
全国的に珍しいというパフェ専門店。住宅街にあるかわいい外観の小さな店を大森智世さんが一人で運営している。5月から産休に入り、その間は予約のみ受け付けていたが、8月から通常営業を再開している。
「もう少し休むつもりだったが、お客さまからの再開を期待する声が多く、母が子守を手伝ってくれることもあり、再開することにした」と大森さん。営業時間は以前より少し短くなったが「少し余裕ができ、カフェも子育ても楽しんでいる。赤ちゃんに会いにきてくれる常連さんもいる」とほほ笑む。
大森さんは、金沢のフルーツ店のパーラーに3年勤めていた間に、カットの上手な師匠からフルーツカットを教えてもらったという。「教わる機会は少ないので、貴重な経験だった」と大森さん。その知識や技術を最も生かせるのがパフェだと思い専門店を開いたという。フルーツカットはフルーツをきれいに見せるのと同時に食べやすくする。「見た目のかわいさに加えて、食べやすいと喜んでもらえる」という。
パフェは常時10種類前後用意している。季節のフルーツを使ったパフェは、数量限定で出し、あっという間に売り切れてしまうことも。フルーツは「フルーツアドバイザー」の資格を持つ大森さんが農家から直接仕入れるほか、市場に直接買いに行くなど、自分で選ぶ。「仕入れは大変。フルーツは高いので、なるべく適性な価格で、新鮮でおいしいものを探すようにしている」という。
新しいパフェを考える時には「パフェを食べちゃったという罪悪感を減らしてもらえるようなパフェを心がけている。フルーツたっぷりでアイスクリームやミルクレープなどを入れて、上から下まで楽しめるようにしている」と大森さん。
大宮区から6カ月の女の子を連れ親子3世代で来ていた女性は「妊娠中に甘いものが食べたくなって探して来てから、数回来ている。パフェが大好きな母を連れてきたら喜んでくれて、今日も母と来た」と笑顔で話した。
大森さんは「常連さんも多く、いろいろな方に来ていただいてありがたい。再スタートで、いろいろとバージョンアップしているので、ぜひ楽しみにきていただければ。男性客やお一人さまも多いので気軽に寄ってほしい」と呼び掛ける。
メニューは、定番の「たっぷりフルーツパフェ」「自家製プリンパフェ」(以上1,000円)、「野口農園さんのブルーベリーチーズケーキパフェ」(1,300円)、「キャラメルバナナパフェ」(800円)、「珈琲ドーナツパフェ」(850円)、季節限定メニューでは「キウイパフェ」(1,000円)、「メロンパフェ」(1,500円)など。このほか、珍しい旬の果物が入荷次第作る数量限定メニューも。
営業時間は11時~16時。水曜・日曜定休。