大宮の町の「音の風景」を聴くプログラム「オオミヤ・サウンドスケープ」が11月26日・27日、大宮で開催される。さいたまトリエンナーレ2016の認定市民プロジェクトで、主催はにぎわいアート大宮実行委員会。
26日はまちラボおおみや(大宮区宮町1、大宮ラクーン8階)でワークショップ「まちにあふれるいろんな音をひろってあつめてまちを知ろう」が開かれる。地図を片手に、さまざまな音に注意しながら大宮の街を歩き、聞こえてくる街の音を録音。言葉やオノマトペに変換して地図に書き込み「音の地図作り」を行う。ファシリテーターは、作曲家で青山学院大学教育人間科学部准教授の吉仲淳さんとサウンドスケープ研究家で共栄大学等非常勤講師の兼古勝史さんが務める。
開催時間は14時~16時20分。定員は30人で、事前申し込み優先。小学校3年生までは大人の同伴が必要。
27日には大宮駅銀座通り(大宮区宮町1)で「オオミヤ・サウンドスケープ」が行われる。バルダキン・オルガン(ふいご式パイプオルガン)、パーカッション、バグパイプなどの古楽演奏を「街の音」と絡めることで、「大宮の町の音の風景と歴史」を感じてもらう内容。市民によるポップス演奏会「フリーアートミュージック」、来場者が持ち運び可能な楽器や音の鳴るもの(電子・電気楽器や声での参加は不可)を持って演奏に参加する、さいたまトリエンナーレ2016本体の企画である「大友良英オーケストラワークショップ」も行われる。
開催時間は13時30分~。「オオミヤ・サウンドスケープ」の公演は14時40分~と16時30分~。
オオミヤ・サウンドスケープのディレクター鷲野宏さんは「サウンドスケープは音楽教育や環境教育の分野で取り入れられ始めている。参加すると新たな視点を獲得した感覚になり、日常の街に豊かな音の風景を発見していくことができるかもしれない。音や音楽のはざまに聞こえる、鉄道の走行音や木々のざわめきに、街にあふれる都市の躍動を意識してほしい」と話す。「ワークショップでは『音の風景』という感覚を理解でき、サウンドスケープで『街の音の風景』をより深く体感できるはず。いろいろな年代の人が集まると、よりいろいろな音が集められるので、気軽に参加してほしい」とも。