埼玉映画ネットワークは2月9日から、彩の国さいたま芸術劇場・映像ホール(さいたま市中央区上峰3)で「時をかける少女」など1970~80年代のアイドルが主演した作品を上映する。
同団体は、「大手映画劇場で上映されなかった作品」や「過去の作品」などをセレクトして月1~2回、3~5日間にわたり同劇場で上映会を開催。上映するフィルムは、同団体が各団体や映画館などに直接交渉し借りてくるものがほとんどで、貴重なものもあるという。
今回は、「伊豆の踊子」(主演=山口百恵さん)、「野菊の墓」(同=松田聖子さん)、「時をかける少女」(同=原田知世さん)、「ぼくらの七日間戦争」(同=宮沢りえさん)の4本の中から1日3回上映する。
同団体事務局の山口浩太さんは「これまでも黒澤明や溝口健二、成瀬巳喜男など、60年代以前の日本の名作といわれる作品を上映してきたが、70年代以降のみずみずしく、それでいて心を動かされる作品を見ていただきたいと今回の上映作品を選んだ。4作品をリアルタイムで見ていただろう40~50代ぐらいの方が、両親や子どもと一緒に来ていただき、世代間の橋渡しになるような上映会になれば」と話す。
スタッフの杉本悠さんは「1日2本で2日続けて見られるようなタイムテーブルになっている。制作年順に鑑賞すると、各アイドルの今と比較できて面白いのではないか。全作が多くの映画館ではすでに行われていないフィルム上映なので、貴重な鑑賞体験となるかも」と話す
9日14時~の「時をかける少女」上映終了後にラッパー、ラジオパーソナリティーの宇多丸さんのアフタートークも予定している。
上映時間は各日10時30分~、14時~、18時~。鑑賞料は1作品500円、未就学児無料。今月12日まで。