大宮駅東口の銀座通り歩行者天国で毎月第2日曜に開催されている音楽ライブイベント「大宮ホコ天ライブパフォーマンス」が7月9日、「祈りづるプロジェクト」への協力を呼び掛ける。
前回出演したレゲエソウルシンガー・ソングライターのMetisさん(関連画像)
「路上ライブを気軽に行うことが難しくなってきた現在、地域のアーティストたちの発表の場として歩行者天国を活用できたら」と2016年3月に始まった同イベント。埼玉県出身あるいは埼玉で活動しているアーティストを中心にライブパフォーマンスを行う。1周年となった今年3月から毎月埼玉県赤十字血液センターと連携して、JR大宮駅東口、交番前に献血バスを手配し、イベントで献血の周知、募集活動も行っている。
前回同イベントに出演したレゲエソウルシンガー・ソングライターのMetis(メティス)さんは広島県出身。被爆3世として、幼いころから祖父母より原爆の話を聞いて育った背景から、「平和」「命」「家族の絆」をテーマにした楽曲を多く歌っている。2015年に行われた福島のチャリティーライブで広島の折り鶴の少女と言われる佐々木禎子さんの甥にあたる佐々木祐滋さんと出会い、折り鶴プロジェクトに賛同する。
現在、350万羽の鶴を作成し、2017年8月にアメリカのユタ州にあるWendover基地の博物館に届けるプロジェクトを行っている。Metisさんは「8月までに350万羽を急いで折るというよりも、これからの平和を願い、多くの人々が、一人一人の命について折り鶴を折る時間だけでもしっかりと向き合っていただけたら」と話す。
今回Metisさんの活動に賛同した同イベントが、イベントを通じて祈り鶴の協力を呼び掛ける。イベント当日は、折り紙と作成スペースを用意する。作成した鶴を持参することも可能。主催のExcelsiorMusicStoreの代表の島崎公彦さんは「弊社の活動のテーマの一つとして『音楽の力を正しく使う』というのがあり、献血への協力と同様に、今回も音楽の力を使って『伝える』ことでアーティスト仲間であるMesitsさんの活動を応援できたら」と話す。
ライブパフォーマンスの出演アーティストのEmily(エミリ)さん、フロムアさんら4組が協力を呼び掛ける。
開催時間は14時~17時。雨天中止。