芝浦工業大学の大宮キャンパス(さいたま市見沼区深作)斎藤記念館で6月24日、「子ども大学SAITAMA」の入学式が行われた。
「子ども大学SAITAMA」入学式のオリエンテーションの様子
子ども大学は2002年にドイツのチュービンゲン大学で始まり、2009年には埼玉県川越市でも開かれ、国内約100地域で開校されている。大学教授や地域の専門家等が講師となり、子どもの知的好奇心を刺激する講義や体験活動を提供する。
入学式には、さいたま市内の小学4~6年生の115人が参加。司会は子ども大学SAITAMAを卒業した中学生が担当した。
実行委員長の山口正人さんは「子ども大学を通して、何か一つでも好きなこと、興味があることを子どもたちに見つけてもらいたい。自ら学んで知って行動する自立心ある子どもになり、それが将来の職業につながったらうれしい。世の中は可能性にあふれている。たった一つの出合いが、子どもたちの人生を変えることもある。子ども大学SAITAMAが子どもたちの可能性になることを願っている」と入学式で話した。
入学式終了後は、学年ごとに分かれ、クラーク記念国際高校の教師と生徒による「初めての人と仲良くなろう」オリエンテーションを実施。保護者向けには、副実行委員長の生駒章子さんによる「トマス・ゴードン博士の親業講座子どもの自立心を育む思春期を迎える親子のコミュニケーション」を開いた。
子どもたちは来年1月までの期間中、英語教育、農業体験、菓子作り、食育講義、福祉体験、科学実験、ゲームプログラミングなどを体験する。今年から、手話心理、まちづくり講義、生き物との触れ合い、映画館見学の体験プログラムも追加されている。