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さいたま新都心で秋の収穫祭 障がい者支援や子どもフリーマーケットも

てらこや新都心運営メンバーの長谷川さん・代表の大場さんは芋煮汁を販売

てらこや新都心運営メンバーの長谷川さん・代表の大場さんは芋煮汁を販売

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 さいたま新都心の一軒家を「地域の居場所」として提供している「てらこや新都心」(さいたま市大宮区北袋町1)で11月3日、「楽しみ尽くそう!てらこや新都心の秋 収穫祭」が行われた。

カフェスペースでの飲食販売もにぎわう(関連画像)

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 同イベントは3回目の開催。焼き芋・芋煮汁などの飲食、小物販売やワークショップ、子どもフリーマーケットなどのほか、フードドライブ(家庭で余っている食品を必要な人へ届ける活動)や日韓大学生討論会が初出展した。

 フードドライブを行う「フードポストさくら」では、賞味期限が1カ月以上残っている未開封食品を引き取り、今回分は「てらこや食堂」へ届ける。参加した加藤敏明さんは「今回が初めての活動。会社員生活も後半になり社会貢献をしたいと考えた」と話す。

 食べ物付き定期購読型情報誌「ポタジェ~食べる通信from埼玉」は出店のほか、「あみさんの枝豆ごはん」(同施設代表の大場明美さん)、「食べ比べセット」(いも子のやきいも 阿佐美や)で、それぞれ食材となる野菜を通じたコラボを行った。

 小物販売・本革キーホルダー作りワークショップを行った「すてあーず」(見沼区)は、精神障がいのある人の働く場作りに取り組む事業所。代表の宗野文さんは「手作りにこだわっており、世界に一つだけの『もの』を通して社会とつながることを目指している。収穫祭では販売だけでなく、ワークショップを通じて地域の人と交流ができる」と話す。

 子どもフリーマーケットは放課後の小学生の居場所作り「子どもラボ」活動の一環として1カ月前から子どもたちが話し合って準備に取り組み、不用品や自作の小物などをイベント用通貨「てら」を使ってやりとりした。さいたま市大宮区から来場した女性は「娘と子どもラボ参加の子が友達同士。もう1組の友達母娘を誘って来た」と話す。

 同団体運営メンバーの長谷川俊博さんは「今まで以上に幅広い団体が参加し、バリアフリーのコミュニティーを目指したいという『てらこや新都心』の理念に一歩近づけた」、大場さんは「収穫祭が3回目となり近隣の方にも来場してもらえるようになった。いつも関わってくれる皆さんにとっても良い出会いの場となるように、感謝の意味も込めて開いている」とほほ笑む。

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