大宮公園小動物園(さいたま市大宮区高鼻町4)のカピバラが12月3日、この冬の初めての風呂に入った。
南米出身のカピバラにとって、冬は寒く空気も乾燥するため肌がカサカサになってしまうという。肌の保湿と清潔のため12月から3月の間、週に2回程度「湯あみ」をする。水に入るのが好きなので、自ら進んでおけに入り、じっと湯を楽しむ様子がかわいらしく人気となっている。
同園には現在母カピバラの「コハル」、3匹の子ども、女の子の「ラ・メール」「チェリー」男の子の「ピース」の4匹のカピバラがいる。チェリーはけがの療養中以降他の個体とは別に飼育されている。同園飼育係の小高洋子さんは「チェリーにも小屋の中でちゃんとお風呂に入ってもらっている」と話す。
同園に3年間欠かさず週1回来園し、カピバラの動画をユーチューブに投稿しているrmera omiya(ルメラ オオミヤ)さんは「カピバラの1年の中で湯あみはメインイベント。今年もこの季節がやってきたとうれしい。寒かったので初風呂よかったね」とほほ笑む。
「ここに動物園があることを知らない人もいる。街からすぐ来られ小さいながらも、カピバラ、クマ、サル、ハイエナなどのほか、フラミンゴ、クジャク、フクロウなどの鳥類、日本国内では4園にしかいないクビワペッカリーもいる。無料で入れとてもお得な動物園」と勧める。
12月のカピバラ入浴予定は、日曜と23日=11時30分、木曜=14時45分。雨天時や動物の体調などにより中止になることがある。
開園時間は10時~16時。月曜休園。入園無料。