社会福祉法人元気村グループ（本社：埼玉県さいたま市、代表：神成 裕介）は、様々な分野の知識を学ぶために「元気塾・リベラルアーツ」をグループ内で実施・運営している。第３回を迎える１０月には「栄養経営講習会」をリアル会場とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。
本講習会には、グループ内の医療・介護施設の役職・管理職や栄養士・管理栄養士が１００名以上参加しました。
講師として東京医科大学病院栄養科科長であり、6校の大学で講師を務める宮澤靖先生を招き、時代に対応した栄養士・管理栄養士の育成や給食システムの再構築に向けた新たな取り組みを学びました。
少子高齢化が進む中での人材不足や食材費の高騰という課題に対し、地域社会との連携を強化し、質の高い栄養管理と給食管理を実現することを目的に、「給食・栄養士革命プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、5年後を見据え、次世代の管理栄養士育成と給食システムのアップデートを目指します。

10月22日に行われた講習会の様子


プロジェクト背景
現在、厨房スタッフの高齢化や人手不足、食材費の高騰により、給食委託業者の運営も危機に直面しています。また、栄養士・管理栄養士の専門性を活かす栄養管理ができる環境を整備することが求められています。これらの課題を解決するため、Genki Group（以下GG）では効率的な厨房運営を目指し、「クックサーブ」から「ニュークックチル」への移行や完調品の導入といった新しい給食システムを導入していきます。
「かおの見える栄養士」さんを目指して、地域における医療と介護の連携が進む中で、栄養士・管理栄養士には地域社会全体の健康促進活動のリーダーシップが求められています。本プロジェクトでは、社会地域の健康を支える食と栄養のプロフェッショナルを育成し、社会貢献を果たすことも目標としています。
プロジェクトの概要
「給食・栄養士革命プロジェクト」では、以下の５つの取り組みを実施します。
1.　栄養士・管理栄養士のキャリアパス策定と教育制度の構築
GGが目指す栄養士像を明確にし、そのためにキャリアパスを策定しキャリアアップの明確化。

2.　採用基準の見直し
GG式栄養士の採用基準を策定し、質の高い人材を確保。

3.　GG式栄養士塾（仮称）の開設
キャリアパスに合わせて毎月1回の栄養士勉強会を開催し、再教育サポート。
専門的な知識とスキルを持つ栄養士を育成するため、独自のカリキュラムを用意した教育プログラムを開始。

4.　GG栄養マニュアルの策定
介護施設の栄養士向けに、フィジカルアセスメントの基準を策定。

5.　給食・栄養部門の経営見直し
クックサーブからニュークックチルへの移行、栄養加算の算定を通じ、給食運営の効率化と収益性を向上。

プロジェクトメンバーおよび顧問

宮澤靖先生（写真中央）

プロジェクトは、Genki Group栄養士部会メンバー、社会福祉法人元気村グループ、株式会社G.comfoods（公益社団法人　日本栄養士会　認定栄養ケア・ステーション）によって構成されており、東京医科大学病院栄養科長の宮澤靖先生が顧問としてプロジェクト全体を監修します。

宮澤靖氏プロフィール
東京医科大学病院栄養管理科科長として活躍しており、1987年北里大保健衛生専門学院卒業後JA長野厚生連篠ノ井総合病院に入職。 93年米エモリー大医学部臓器移植外科栄養・代謝サポートチームへ留学し、翌年米国静脈経腸栄養学会認定栄養サポート栄養士（NSD）となる。令和６年１０月～元気村グループ　株式会社G.comfoods顧問就任。

プロジェクトリーダーの株式会社G.comfoods（日本栄養士会認定栄養ケア・ステーション）取締役　大野尚子の想い
株式会社G.comfoodsが設立され、給食革命に取組み始めてから早くも2年が経過しようとしています。原材料の価格高騰は進む一方で、厨房職員の欠員はどこの現場でも起こりえる問題となり、ハード面を含めた給食システムの見直しが急務であることをこの肌で感じています。その中心となる、栄養部門の管理栄養士は、ご利用者様の栄養ケア、そして給食部門の統括を担っており、この変化の厳しい時代に立ち向かえる人材の育成が欠かせません。顧問である宮澤靖先生と共に、グループ一丸となってその体制を強化し、来たる時代に備え、ご利用者様の食と健康を守る専門職として一人一人が輝いてくれることを願っています。






■社会福祉法人元気村グループとは
私たち社会福祉法人元気村グループは平成5年に埼玉県鴻巣市に開園しました。「共に生きる」を共通理念に5つの社会福祉法人を展開しています。（社会福祉法人 元気村、長寿村、長寿の里、長寿の森、杜の村）
ご利用者一人ひとりの「生きがい」まで追求し、「感動介護」を実現します。
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