プレスリリース

ICC KYOTO 2025「スタートアップ・カタパルト」で、ASTRA FOOD PLANが優勝

リリース発行企業:ASTRA FOOD PLAN株式会社

情報提供:

 「サステナブルな社会の実現」をミッションに掲げるフードテックスタートアップのASTRA FOOD PLAN株式会社(埼玉県富士見市、代表取締役社長:加納 千裕 以下ASTRA FOOD PLAN)は、2025年9月2日(火)に京都市で開催されたカンファレンス「Industry Co?Creation(ICC)サミット KYOTO 2025(以下ICC KYOTO 2025)」内の「STARTUP CATAPULT(以下スタートアップ・カタパルト)」において優勝したことをお知らせいたします。
 さらに同サミット内の「フード&ドリンクアワード」では、サステナビリティ部門賞で1位、総合3位に入賞しました。

「スタートアップ・カタパルト」授賞式の様子

「ICC KYOTO 2025」および「スタートアップ・カタパルト」 概要




 ICC KYOTO 2025は、「ともに学び、ともに産業を創る」をテーマに、総勢約1,200名の参加者と500名以上の登壇者が集う、日本最大級のビジネスカンファレンスです。2025年9月1日から4日まで京都市のウェスティン都ホテル京都をメイン会場に開催されました。

 「スタートアップ・カタパルト」は「スタートアップの登竜門」とされ、ICCサミットの中でも特に注目度の高いプログラムです。スタートアップ企業が自社のビジネスやビジョンを7分間で発表するピッチ型コンテストで、投資家・経営者・大企業との接点を築くきっかけとなり、資金調達・事業提携・販路拡大の可能性を広げます。

「スタートアップ・カタパルト」 優勝

 スタートアップ・カタパルトは、ICC KYOTO 2025において冒頭のプログラムとして開催。様々な分野で活躍する12名のスタートアップ起業家が登壇しました。

 代表取締役社長の加納千裕はトップバッターで登壇し、29名の審査員(第一線で活躍する経営者や投資家など)による投票で、2位(21点)と差をつけた26点の高得点で最優秀の評価を獲得し、優勝しました。




プレゼンテーションの様子

▼動画アーカイブ(加納のピッチは25:40頃です)
https://www.youtube.com/live/rIpdZI0Zn1M?feature=shared&t=1540

▼ICC KYOTO 2025公式記事
【速報】生産加工の“かくれフードロス”をアップサイクルで解決する「ASTRA FOOD PLAN」がスタートアップ・カタパルト優勝!
https://industry-co-creation.com/news/115126

プレゼンテーション 内容

■「かくれフードロス」の社会課題提示
・売れ残り製品などのフードロスではなく、生産・加工段階で発生する廃棄物が「かくれフードロス」
・年間2,000万トン以上発生しているが、十分に認知されていない
・ほとんどが産業廃棄物として高コストで廃棄され、都市部では特に廃棄コストが高い

■わずか10秒で食品を乾燥する装置「過熱蒸煎機」
・独自開発の装置で、食品を約10秒で乾燥・殺菌可能
・400℃の過熱水蒸気と熱風を利用し、エネルギーコストは廃棄コストより安価
・フリーズドライと比べても圧倒的に速く、栄養や香りも保持できる
・生産能力に応じた5機種を展開し、最大モデルでは1日数トンを処理可能

■吉野家ホールディングスへの導入事例
・吉野家ホールディングスの工場では年間最大250トンのタマネギ端材を廃棄していた
・過熱蒸煎機導入により、端材をすべてパウダー化しアップサイクルを実現
・「捨てるより儲かる」ウィンウィンのビジネスモデルを確立

■アップサイクルパウダー「ぐるりこ(R)」と、商品化事例
・循環を意味する「ぐるり」と粉の「こ」を合わせたブランド名
・香りや栄養価が高く、家庭用・業務用の両方で展開中
・事例:クラフトビールのVERTERE(バテレ)と共同開発した、ホップのしぼりかすを乾燥して再利用した「アップサイクルホップビール」

■従来のオニオンパウダーの135倍のかおり「タマネギぐるりこ」の“かおりをたべる”体験
・審査員に「タマネギぐるりこ」が配布され、かおりを体験。後ろのオーディエンス席にまでかおりが届き、会場全体がタマネギの芳醇な香りで包まれ、驚きの声が上がった
・調理時間短縮に役立ち、スープ・カレー・ハンバーグなどで活躍
・エシカル以上の価値を訴求

■市場規模と将来展望
・日本の「かくれフードロス」の0.5%を乾燥し『ぐるりこ(R)』として活用するだけで1,000億円市場
・世界規模でも同様に巨大な潜在市場が存在
・飼料など食品以外への応用も拡大中
・受託製造拠点、協会設立、コンサルティング事業、代替コーヒー事業などを通じて「食のサーキュラーエコノミー」を実現する決意を表明

会場の様子

「フード&ドリンクアワード」総合3位・サステナビリティ部門賞1位受賞

 ASTRA FOOD PLANはICC KYOTO 2025の中の別プログラム「フード&ドリンクアワード」にも出場。「フード&ドリンクアワード」は体験型のショーケース型アワードプログラムで、日本全国から選ばれた食品・飲料メーカーや生産者が集まり、それぞれのプロダクトを対面で試食・展示しながら、審査員やオーディエンス(来場参加者)の投票によって評価されます。

 今回は、18社がブースを出展。「美味しさ」「サステナビリティ」「アルチザン」「ブランディング」「想いへの共感」の5つの観点から投票が行われました。

 経営者や異業種の参加者など70名を超える審査員と、数百人のオーディエンスによる投票により、「ASTRA FOOD PLAN(ぐるりこ)」が総合3位を受賞。部門賞では、サステナビリティ部門 1位、アルチザン部門3位を受賞しました。




「フード&ドリンクアワード」ブースの様子

循環型フードサイクル構築を目指す「ASTRA FOOD PLAN」について

 ASTRA FOOD PLANは、わずか10秒で食品を乾燥・殺菌する装置『過熱蒸煎機』を開発したフードテックベンチャーです。
 『過熱蒸煎機』は、高い生産効率と低エネルギーコストを実現したことから、従来コストの問題で有効活用できなかった食品工場で発生する野菜類の端材や、規格外品などの未利用農作物、飲料ざんさ等を、付加価値の高い食品パウダーにアップサイクルすることができます。食品ざんさ廃棄の課題を抱える事業者に『過熱蒸煎機』を販売すると同時に、本装置で作られる新たな食品原料『ぐるりこ(R)』の販売を行うことで、「かくれフードロス」問題の解決を目指しています。

過熱蒸煎機

『ぐるりこ(R)』について

 規格外農作物や、食品工場で出る端材など、これまで捨てられてしまっていた食材を『過熱蒸煎機』で乾燥してアップサイクルした食品パウダーの総称です。循環型を表す「ぐるり」と、粉の「こ」を組み合わせた造語で、ASTRA FOOD PLANの商標です。
 『過熱蒸煎機』によってわずか10秒で乾燥・殺菌されて製造される『ぐるりこ(R)』は、熱によるダメージが極めて少ないことから栄養価が高く、風味が非常に強いのが特徴です。

 2025年2月に“かおりを食べる 新感覚クラフト調味料「ぐるりこ」”としてブランド化し、家庭向けにECでの販売をスタートしました。
ブランドサイト:https://www.gulurico.com

左:ぐるりこ(R)、右:タマネギぐるりこシリーズ

代表者 プロフィール




 1987年埼玉県生まれ。女子栄養大学を卒業後、ロック・フィールドで惣菜の製造・販売、榮太樓總本鋪で菓子の商品企画・新ブランドの立ち上げなど、一貫して食品企業のキャリアを積む。父が創業したベンチャー企業で、過熱水蒸気技術を活用した食品関連事業に参画。2020年8月ASTRA FOOD PLANを設立。独自の乾燥技術「過熱蒸煎機」を開発し、食品残渣や規格外農作物などをパウダー化した『ぐるりこ(R)』を販売。「かくれフードロス」解決に取り組む。

ASTRA FOOD PLAN採用情報

 ASTRA FOOD PLANは一緒に働く仲間を募集しています。カジュアル面談も行っていますので、詳しくは下記URLをご参照ください。

https://herp.careers/v1/astrafp

会社概要

ASTRA FOOD PLAN株式会社
URL:https://www.astra-fp.com/
本社所在地:埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26
代表取締役:加納千裕
設立:2020年8月

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