AQ Group(本社:埼玉県さいたま市西区、代表取締役社長:加藤博昭)が2027年12月に竣工を予定している純木造6階建てマンション「AQフォレスト武蔵関(東京都練馬区)」がこのほど、国土交通省の「令和7年度優良木造建築物等整備推進事業」(普及枠)に採択されました。「AQフォレスト武蔵関」は、全国的にも希少な“純木造普及型ラーメン構造”による6階建てマンション。同構造によって、鉄筋コンクリート造などの建築物がひしめく都心部の狭小間口であっても中大規模木造が建築可能なことを証明されており、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて大きなが期待が寄せられています。
炭素貯蔵効果が期待できる中大規模木造建築物の
普及に資するプロジェクトとして
「AQフォレスト武蔵関」の外観イメージ
「AQフォレスト武蔵関」の構造フレーム
国土交通省が主幹する「令和7年度優良木造建築物等整備推進事業」は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて「炭素貯蔵効果が期待できる中大規模木造建築物の普及に資するプロジェクト」などを募集し、要件を踏まえた審査を実施。事業の目的に適う提案に対して、プロジェクトに要する費用の一部を補助するもの。
普及枠として応募した「AQフォレスト武蔵関」は、「主要構造部の全てを木造とした建築物であること」、「不特定の者の利用又は特定多数の者の利用に供するもの」、「多数の利用者等に対する木造建築物の普及啓発に係る取組であること」といった要件を全て満たし、採択に至りました。
同建築物は、西武新宿線「武蔵関」駅の目の前という好立地。延床面積936.57平方メートル 、木材使用量は約300?、高さ21m超の純木造6階建て賃貸マンションとなります。一般的な中大規模木造建築は、1階部分が鉄筋コンクリートなどで構成され、質量の軽い木材を上層階とするケースがほとんどですが、弊社が手掛ける中大規模木造建築は主要構造部(柱・梁・壁・床・屋根)に木材のみを使用し、鉄やコンクリートを一切使わない「純木造」です。日本国内で最もポピュラーな「木造軸組工法」をベースとし、弊社オリジナル技術を融合させた「AQ木のみ構法」で建てられます。「AQ木のみ構法」は、弊社と木造構造の第一人者として知られる東京大学名誉教授、稲山正弘氏が共同開発した最先端技術です。一般住宅用の流通材を活用しつつも、高度な木造建築技術によって耐震等級3、劣化等級3、耐火等級4といずれも最高等級を取得予定。鉄筋コンクリート造などと同等以上の性能を確保しつつ、誰もが安価に建築可能な「普及型」の中大規模木造建築です。
「AQ木のみ構法」の新バリエーション「ラーメン構造」。
環境に優しい純木造マンションで都心部の街並みを変えていく
長年、中大規模木造建築の研究開発を続けている弊社は2022年、川崎市に純木造5階建てオフィスビルを竣工。2024年には純木造8階建て本社ビルを完成させ、今年5月には純木造マンション「AQフォレストシリーズ」第1号となる「AQフォレスト大宮桜木町」をオープンさせています。AQフォレストシリーズは今後、都内各所に立て続けに着工、完工を予定しています。
「AQフォレスト武蔵関」の大きな特長は、ラーメン構造を採用している点です。マンションの構造は「壁式構造」と「ラーメン構造」の2つに分けられます。壁式構造は壁自体が建物を支える手法。一方、ラーメン構造は柱と梁を一体化させたフレームで構成されており、広い空間の確保が可能です。土地面積が限られる都心部などの狭小地で壁式構造を採用する場合、耐震性を確保するために壁が必要となり、居住空間が狭まる懸念があります。
弊社は、都心部においても純木造マンションの建築可能であると証明することが普及につながると考えており、狭小地であっても高い耐震性とゆとりある居住空間が実現できるラーメン構造を採用。「純木造」で「ラーメン構造」を採用した「賃貸マンション」は全国的に見ても非常に希少な建築物です。今回、国から認められた「AQフォレスト武蔵関」をニューノーマルとし、環境に配慮した純木造マンションを都心部に普及させることで、街並みに変化をもたらしていく活動を推進していきます。
純木造8階建て本社ビル(埼玉県さいたま市)
純木造5階建てオフィスビル(神奈川県川崎市)
AQフォレスト大宮桜木町(埼玉県さいたま市)
AQフォレスト赤羽西(東京都北区)完成イメージパース・ 2025年10月完成予定
AQフォレスト石神井公園(東京都練馬区)エントランスイメージ・2026年7月完成予定