1年半の時間をかけて、新しい庭づくりを提案するコンテスト「鴨川みずべの里ガーデンコンテスト2013-2014」が開催されることになり、応募者募集が始まった。
同コンテストを開催するのは、大宮西高校の北側に位置する公園「鴨川みずべの里」(さいたま市西区水判土、大宮区三橋4)で公園づくりの活動をしている「鴨川みずべの里わくわくネットワーク」と、公益財団法人さいたま市公園緑地協会。同公園は、2004年~2008年に市民参加型ワークショップによって「地域らしい自然の残る公園」のコンセプトや設計づくりが行われ、2009年にリニューアルオープンした。オープン以降も、地域の市民活動団体や自治会などが同ネットワークを結成し、公園管理者である緑地協会や行政と共に公園の管理やトンボ池づくり、井戸の再生、原っぱづくりやさまざまなイベントを開催している。
同企画では、書類審査を通った応募者が「地域らしさ」をテーマに新しい庭づくりを、実践を通して提案する新しいタイプのコンテストを目指している。企画を担当した同ネットワークの安部さんは「通常のガーデニングコンテストが、コンテスト当日に寄せ植えなどを作るものが多いのに対して、1年半をかけて応募者とボランティアが一緒に庭づくりを行い、その過程を来園者にも見せることで新しい庭づくり文化を発信するのが狙い」と話す。コンテストの会場は公園内に設置された2メートル×4メートルの区画。今年のテーマ「一本のコナラのある庭」のテーマに沿って企画設計された庭を、2013年夏から2014年の冬にかけて制作する。審査は、東京農工大学の名誉教授で日本グラウンドワーク協会専務理事の千賀裕太郎さんを委員長とする審査委員会が行う。
「『地域らしさ』とはどういうものであるか、答えは一つではないはず。地域を歩いたり、歴史を調べたり、もともとの風景を探す中で、『地域らしさ』を考える機会になれば」とも。
コンテストは、6月30日が応募締め切り。実施期間は2013年8月~2014年10月ごろまで。応募書類は市内各公共施設で入手できるほか、ホームページからダウンロードできる。