来春からの東北での運行開始を目指して大宮のJR東日本大宮総合車両センターで復元作業が行われてきた蒸気機関車「C58」の試運転が12月20日、同センターの構内試運転線で始まり力強い走りを見せた。
昼前から始まった構内試運転では、同センターの南端から鉄道博物館まで延びる約2キロの同線を、時速40~60キロで何度も往復。冷たい雨の降る中、真っ白な煙と蒸気を吐きながら報道陣の前を何度も走り抜けた。
同センターの齋藤朗助役は「C58のテストは、ここまで順調に進んでいる。今日は走っている時、止まっている時に各部が正常に機能しているか、熱を持つなどの異常がないか確認しながら走っているが、走りも滑らかで、いい状態に仕上がっていると感じている」と満足そうな表情を見せた。
同センター内での慣らし運転を兼ねた試運転はしばらく続き、全ての試験が終了した後、次の試験地である高崎に移送される予定。1年をかけて復元されてきたC58が大宮を旅立つ日は近い。