J1大宮アルディージャの2014シーズン新体制発表記者会見と公開練習が1月18日、ホームスタジアムのNACK5スタジアム大宮で行われた。
監督や統括本部長など、チームのトップが一新された今期のチームの始動にあたり、鈴木茂社長は「監督、統括本部長には、大宮をホームタウンとするチームとして、ファン・サポーターはもちろん、住民の皆さんや商店街、企業など地域経済にどのように貢献していきたいか、クラブのビジョンを伝えたうえで引き受けてもらった。昨シーズン達成できなかった勝ち点53、そしてACL出場が今シーズンの目標」と語った。
今期より指揮を執る大熊清新監督は「チームの成長にはクラブの成長が必要であり、クラブが成長することでより地域に根ざしていける。われわれには『クラブ力(りょく)』をつける努力が必要」と、独特の言い回しを使って決意表明。「全勝する気持ちで、心を大宮にとどめてもらえるような全力の試合を一戦一戦続けていきたい」とも。
新加入選手では、元日本代表の家長昭博選手(前所属・RCDマジョルカ、スペイン)が注目を集めた。家長選手は「これから大きくなっていくクラブと思い大宮を選んだ。チームのためにも個人的にもサッカーのタイトルが欲しい」と素直な気持ちを語った。
新人で注目を集めたのはユースから昇格した大山啓輔選手。同クラブでは初めて、ジュニアチームからステップアップを重ねトップチームまで上がってきた。ミスター・アルディージャと呼ばれた斉藤雅人元選手(現・ジュニアユースチーム・コーチ)が引退してから欠番となっていた15番を継承したことからも、クラブの期待がうかがえる。「地元出身で、小学生のころから世話になっているアルディージャで何としても結果を出したい。自分が成長することでチームに貢献できるよう、一年目から頑張りたい」と、新人らしからぬ落ち着きで抱負を語った。
会見終了後、チームは氷川神社で必勝祈願を行い、その後、サポーターの待つスタジアムで公開練習を行った。サポーター、選手、スタッフ、サポートする地域や企業の、それぞれの思いが詰まったアルディージャの2014シーズンがスタートした。