風呂とカフェと宿泊施設が同居している温浴施設「おふろcafe utatane」（さいたま市北区大成町4）で2月16日と17日、プログラマーを中心としたWebサービスやアプリの開発合宿が行われた。

おふろcafe utataneの写真

　開発合宿とは、通常業務から離れてWebサービスやアプリの開発に集中する、IT業界で開催される合宿のことをいう。

　今回の開発合宿では、買ったまま読んでいない本をユーザー同士で共有するWebサイトや、猫が邪魔をしてボールを変化させてしまうブロック崩しのスマートフォンゲームアプリ、WordPressというCMSツールを利用した口コミ掲示板サービスなどを、参加者がそれぞれで作っていた。

　開発合宿を企画開催したIT関連企業社長の星野邦敏さんは、「会社の通常業務を離れて新規Webサービスやアプリ開発を行うために、今までは熱海や伊東や房総に開発合宿に行っていたが、移動時間もかかるため都内周辺で開発合宿をできる場所を探していた。交通の便の良い大宮から近い場所で宿泊もできて食事もありお風呂もある、開発合宿と親和性のある場所を知り、さっそく会議室を借り切って使わせていただいた。それぞれが新規のWebサービスを作ったり、日々の業務を片付けたり、1泊2日でも成果があった」と話す。

　同施設の統括支配人の宮本昌樹さんは、「開発合宿を初めて見学して、『開発合宿のニーズ』と『健康ランドのモデル』はwin-winな関係を作りやすそうだと思ったので、本格的に仕組みを作ってみたい」と話す。今後も利用者が比較的少ない曜日の日中の会議室の有効活用を検討していくという。

　開発合宿に参加したプログラマーの吉田裕介さんは、「おふろcafeは通常利用したことはあったが、このような使い方にも気が付き、他のプログラマーと2日間同じ空間で作業をすることで情報交換もできて刺激になった。また参加したい」と話す。

　「一定の成果があったので、おふろcafeの閑散時期に利用させていただく形で、社内限定の開発合宿とオープンに募集する開発合宿を、それぞれ不定期にでも開催していきたい。」と星野さん。

　同施設の営業時間は10時～翌9時（宿泊の場合は24時間）。