大宮図書館展示ホールで3月10日から、写真展「宮居の杜の今むかし」が開催されている。
今年で開園130周年を迎える大宮公園で開催中の野外アート展「大宮公園再発見-ART in 氷川」の一環。
同展スタッフは「野外アート展も含め、今回の一連の企画は大宮公園の魅力を再発見してもらうのが狙い」と話す。市や博物館をはじめ、地域の幼稚園や郷土史家、カメラマンなどから、大宮公園と氷川神社周辺の写真約100点を集め、うち約50点を展示する。
「写真を集める中で、かつては氷川神社の社叢林であった大宮公園には、人を引きつけるさまざまな魅力があったことを改めて知った」とも。明治~戦前には園内に料亭やホテルが存在し、正岡子規、夏目漱石、樋口一葉といった文人たちもしばしば訪れたというが、その後、料亭やホテルは姿を消し、代わりに野球場、陸上競技場、サッカー場、弓道場、プールといったスポーツ施設が建設され、スポーツが大宮公園の魅力の一つになっていったという。桜が植えられて以降は桜の名所としても知られるようになった。
「こうして写真で振り返ると、大宮公園には人々が『集う』さまざまな要素があることが分かる。中には、今も昔と変わらずに続いているものもある一方、消えてしまったもの、変化したものもある。写真を通して魅力の正体をひもとくと共に、この先の大宮公園にどんな魅力があるといいか、考えるきっかけにもなれば」と来場を呼び掛ける。
同展実行委員会では、来場者の反響を見て、展示終了後にあらためて写真を眺めながら読み解く「座談会」も企画したいとしている。
開催時間はは、9時~17時(最終日は16時)。今月15日まで。