さいたま市初のクラフトビール醸造所である「氷川ブリュワリー」(さいたま市大宮区高鼻町1、TEL 048-783-5123)は現在、さいたまヨーロッパ野菜研究会が栽培した同市産のビーツを使った「クラフトビーツ」と、赤ジソを使った「シソジュース」の2つの色鮮やかなドリンクを提供している。
ビーツは、赤紫の色が特徴的な野菜で、ヨーロッパではよく使われ、ロシア料理のボルシチにも使われる。見た目は赤カブのようだが、ホウレン草と同じアカザ科でサトウダイコンの仲間。
同ブリュワリー社長の菊池俊秀さんは「赤がきれいなので使ってみたいと思っていた。ビーツの『色』を使う料理は多いが、ビーツの味まで楽しめるものは少ない。『クラフトビーツ』は、ビーツの味を残しながら造ったクラフトビールとなっている」と話す。「日本ではあまりなじみのないビーツの味を知ってもらい、ヨーロッパ野菜の普及の助けにもなれば」とも。
開発は試行錯誤で「ビーツのきれいな赤が出るまで何度も試した」という。「ビーツの甘い香りで、苦みが抑えめの爽やかなクラフトビールになった。泡もピンク色で見た目も美しく、グラスがテーブルに出てきた時にインパクトがある」とも。
今回5月にさいたま新都心のけやき広場で開催された「春のビール祭り」に合わせて製造し、残りはわずかというが、「好評だったので、急きょ再度醸造し今週末にも提供できる予定」という。
シソジュースは、「季節もののオリジナルなのでなくなったら終了。お早めに来ていただければ」。
営業時間は17時30分~22時30分(土曜は16時~22時30分、日曜は16時~20時)毎週金曜の12時~14時にベジタブルランチを提供している。火曜定休。