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さいたまスーパーアリーナで「彩の国ビジネスアリーナ」 480社・団体が最新技術を展示

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 埼玉県内最大級のビジネスマッチングイベント「令和7年度彩の国ビジネスアリーナ」が11月18日と19日の2日間、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で開催された。

 埼玉県や(公財)埼玉県産業振興公社などが主催。製造業、情報通信、環境・エネルギー、医療・福祉、人材・サービス分野など、幅広い業種から約480社・団体が出展し、企業間連携や新たな販路の開拓を目指して商談や交流が行われた。

 今回のテーマは「埼玉から始まるビジネスイノベーション!」。多様化・高度化する産業構造や社会課題に対応する技術やサービスが紹介され、来場した企業関係者や自治体職員、学生らがブースを訪れた。

 彩の国ビジネスアリーナは、2002年に第1回が開催されて以降、県内企業の競争力強化や新規取引先の開拓を支援する場として、また県外企業にとっては埼玉市場への参入機会として毎年開かれている。新型コロナウイルス感染症の影響によるオンライン開催期間を経て、現在は実地とオンラインのハイブリッド形式で実施している。

 今回は県内外の中小企業や大学・研究機関のほか、地方自治体、金融機関などが出展。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用した業務効率化の提案、サーキュラーエコノミー、脱炭素社会に向けた省エネ・再生可能エネルギー関連技術、地域資源を活用した製品開発などの展示が行われた。来場者の多くは、事前に公式サイトを通じて出展者情報を確認した上で訪問。ブースでは製品や技術の実演、導入事例の紹介、資料配布が行われ、出展者と来場者の間で商談が進められた。

 最新技術を体験できる「先端技術コーナー」では、高精度加工技術やロボット制御装置、半導体関連部品などが展示され、技術者同士が意見を交わす場面が見られた。また、学生の来場も見られ、企業による若手人材確保の取り組みも行われた。

 会場内の講演会場では、「中小企業のDX/AI戦略」「オープンイノベーションの可能性」「世界経済の情勢」などをテーマとした講演が実施され、聴講者からは「今後の事業展開の参考になった」といった声が聞かれた。主催関係者は、「本イベントを通じて、出展企業の魅力を発信するとともに、分野を超えた連携や協業のきっかけを提供したい」と話した。

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