「貸会議室6F」(さいたま市大宮区宮町1)で8月2日、「マジカル読書感想文講座」が開催された。主催はチエモ。
読み方やワークシートの書き方をマンツーマンで指導する小谷野さん
「コワーキングスペース7F」を運営する「コミュニティコム」(さいたま市大宮区宮町1)の教育サービス「チエモ」が小学校4~6年生を対象に行う夏休み特別企画の一環。
講師はさいたま市で20年以上国語教諭・司書教諭を務め、現在は鴻巣の中学校で国語教育に携わる小谷野弘子さん。これまで多くの読書感想文を読んできたという小谷野さんは「今回の講座を受けることで(魔法のようにスラスラと)読書感想文が書ける力がつくと思ってほしい」と力を込める。
第1回講座のこの日は、読書感想文の書き方、本の選び方、読み聞かせ、本の読み方、ワークシートの書き方をレクチャー。絵本「おかあさん、元気ですか。」の読み聞かせも行った。小谷野さんは「本選びが一番大事。本当に自分の心に響くものを探す。本は絵本でもいい。途中で違う本に変えてもオーケー」と話す。
この日は、さいたま市、北本市、川越市から7人の児童が参加。児童らは講義の後、自分で本を選び、心に残った部分に付箋を貼りながら本を読み進めていった。読み終わった後はワークシートに感動したことなどを書き込み、小谷野さんのアドバイスを受けながらさらに読みを深めた。
小谷野さんは本の選び方やワークシートの書き方など、参加児童一人一人の思いを引き出すように話し掛けながら巡回指導を行った。
川越市から兄妹で参加したという宮﨑さんの妹、小学4年生の穂さんは「昨年は一人で書いたので大変だった。今年は、書き方を教えてもらえたので書きやすい」と笑顔を見せる。兄で小学6年生の悠さんは「『本の内容だけでなく自分の経験を入れた方がよい』というアドバイスをもらった。次回の講座も楽しみ」と話す。
8月20日に行う第2回では、宿題として出されたワークシートを基に感想文の構成を考え、題名や書き出し、最後のまとめ方を教える。下書きまで終わらせ、後は家に帰り自分で清書すれば読書感想文が完成するよう指導する。