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東京の山奥に住む「忍者」が教える「本格修行体験」 手裏剣打ちや弓矢も

真剣に手裏剣打ちをする子どもたち

真剣に手裏剣打ちをする子どもたち

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 東京の山奥に居を構える「忍者」の甚川浩志さんが8月8日、さいたま市桜区の会員制貸農園「あそび葉」(さいたま市桜区田島4)で子ども向け修行体験「ワクワク忍者体験」を行った。主催はGIFTE(ギフテ)。

道場での修行も熱心に行った

 甚川さんは、企業向けのリスクマネジメント支援、新規事業開発、ビジネス調査などのサラリーマンの経験を経て2004年独立。調査・監査&リスクマネジメント支援を主に事業展開を行ってきたが、2011年東日本大震災を機に事業転換。東京都あきるの市に移り住み、これからの時代を生き抜くための知恵を伝える「和」の手段として「忍者」を取り入れ、忍者体験プログラム「野忍」を立ち上げた。

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 現在は「職業忍者」として東京都あきる野市の「養沢野忍庵」を拠点に日々忍者修行をする傍ら、「忍者修行体験」のプログラムとして、親子向けプログラム、地方創生プログラム、企業向け研修プログラムなどを提供する。日本文化や里山文化について学ぶ目的で国内のみならず海外から忍者体験をするために来日する外国人も多いという。

 かながわ西観光コンベンションビューローの専任忍者として、関東一円を支配した北条氏に仕えた「風魔忍者」のブランディングにも取り組んでいる。

 甚川さんは「エンターテインメントとしての忍者ショーではなく、日本文化を伝え、忍びの精神を体感してもらうためのプログラムを提供している。子ども向け体験も同じ。遊びではなく、礼儀、精神を集中すること、戦いは命のやり取りであることなど、本気で伝えている」と話す。

 この日の体験で、まず初めに参加者たちは、照明を落とし暗闇で待つ甚川さん(野忍先生)と鴟梟(しきょう)先生がいる道場に入った。遊びではなく本物の修行の雰囲気に、子どもたちもやや緊張の面持ち。照明を戻した道場の中で、忍者のおまじないでもある「九字切り」、修行の心構えなどを学んだ後、剣の扱い方など実践した。子どもに合わせた教え方で、楽しく体験できる内容となっている。

 忍び六具と呼ばれる忍者の道具についてのレクチャーの後は、屋外に移動し、手裏剣、弓矢の修行を行った。手裏剣投げは保護者も体験し、掛け声に合わせ手裏剣を打つ親の様子を子どもたちも真剣に見守った。

 鴟梟先生は「保護者の方が一緒に参加することで、今日学んだことを家でも実践してもらえる。楽しみながら、子どもたちが学ぶ姿を見ることで、子どもとの関わり方の参考にもしてもらえたら」と話す。

 富士見市から参加した新井成那君は「手裏剣は難しかったけれど弓矢が楽しかった。格好良かったので、忍者になりたい」と笑顔で言い、母親の麻里さんは「想像していたよりも本格的で驚いた。いい体験になったと思う」と話した。

 GIFTEの坂東正朗さんは「本格的な忍者体験をできるところは少ないようで、栃木など遠方からわざわざ来てくれる方もいる。子どもたちが笑顔で体験してくれるとわれわれもうれしい。次回は12月上旬を予定しているので、参加いただけたら」と呼び掛ける。