吉本興業が主催する漫才のコンクール「M-1グランプリ」で8月27日、さいたま市議会議員のコンビ「ひさし・けんじ」が3年連続1回戦を突破した。
島田紳助さんが2001年に始めた同グランプリ。当初は「結成から10年以下のコンビ・グループ」を対象としていたが、2010年にいったん終了後、2015年に復活した際に、「プロ・アマ・所属事務所の有無を問わず、2人以上のコンビで、結成15年以内」に変更した。
頂点に立つ「チャンピオン」のほか、アマチュア応援のための特別賞として「ナイスアマチュア賞」「ベストアマチュア賞」を用意する。審査基準は「とにかく面白い漫才」としている。
「ひさし・けんじ」は、さいたま市議会議員の小川寿士さん、浜口健司さんが2013年8月1日に結成したコンビ。
小川さんは、漫才師・西川きよしさんの弟子として4年半修業、1986(昭和61)年に参議院議員に当選した西川さんとともに政治の世界に入る。2011年にさいたま市議会議員に初当選し、同期の浜口さんと「市政を市民に身近に感じてもらうために何ができるか」と思案し、「笑いと市政を融合してみては」と意気投合し「漫才市政報告」を始めることにした。現在は北区、南区の街頭やホールで活動している。
同大会に2016年から出場し、2016年、2017年ともに1回戦は突破したものの、2回戦で敗退している。
浜口さんは「昨今の政治離れをなんとか食い止めたいという思いからM-1に出場した。大会に出るようになってから今まで政治に興味がなかった世代にも政治に関心を持ってもらえるようになった。勝ち上がることはもちろんうれしいが、市民の皆さんが市政に関心を持っていただければ本望」と話す。
小川さんは「今回の1回戦は、地元の大宮ラクーンよしもとで開催されたため、知人・友人も多く応援に来てくださり感謝でいっぱい。さいたま市民の皆さんに少しでも政治を身近に感じていただきたいという理念を忘れずに引き続き頑張りたい」と意気込みを話す。
2回戦は、10月上旬を予定している。