「けやきひろば 秋のビール祭り」が9月5日、さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ(さいたま市中央区新都心)で始まった。主催はさいたまアリーナ(TEL 048-601-1122)。
2009年から毎年春と秋に開催され、国内最大級のクラフトビールイベントとして知られる同イベントは今回が20回目。日本全国および海外から90店が出店し、400種類以上のビールをそろえるほか、ビールに合うおつまみや全国各地からよりすぐりのご当地フードを提供する。20回記念オリジナルビールの販売や、ビールとフードのペアリング(組み合わせ)やホップの香りを楽しむ有料セミナー、空カップと交換で記念バッジがもらえる企画など、20回目を記念した催しも行う。
初日は開場前から行列ができ、多くの人が開幕を待つ様子が見られた。浦和区から訪れた男性は毎回このイベントを楽しみにしていると言い、「今回初出店のブルワリーや、IPA(インディア・ペールエール)が気になっている。飲み比べセットでいろいろなビールを楽しみたい」と頬を緩ませた。
20回記念のオリジナルビールは26店舗が提供。各ブルワリーの趣向を凝らした個性豊かなビールがそろう。1回目から出店しているさいたま市大宮区のBelgian Beer Bar BARBEE'S(ベルジャンビアバー バービーズ)が提供するのは、20種類のホップを使い、秩父麦酒(ビール)醸造所と協力して造ったペールエール「20 -twenty-」。普段はベルギービールを中心に提供する同店が初めて造ったオリジナルビールという。
埼玉県川越市から出店するCOEDO BREWERY(コエドブルワリー)は、北浦和のクラフトビールバーBEER HUNTING URAWA (ビア ハンチング ウラワ)とコラボレーションしたビール「夏果 -Natsuhate- SAITAMA Beer Series」を提供。同ブルワリーのビール職人・樋代卓也さんは「埼玉県東松山市産の梨と埼玉県産の小麦を使い、埼玉のビアバーと一緒に造った埼玉ならではのビール。この会場とBEER HUNTING URAWAでしか飲むことができない。ビール祭りから帰ったら、地元のビアバーで余韻に浸れるようなイメージで造っている」とこだわりを話す。
会場内にはテーブルの予約席が約1100席、立ち飲みができるテーブルが760卓のほか、レジャーシートを敷いて楽しめるピクニックエリアを設ける。ピクニックエリアには輪投げやフェースペイントの露店も出る。
さいたまアリーナで同イベントを担当する鈴木一紀さんは「たくさんのビールがそろうのが魅力。今回しか飲めない限定ビールもある。会場に来て、いろいろなビールの違いを楽しんでいただければ」と呼び掛ける。
開催時間は11時~21時30分(最終日は19時まで)。入場無料。今月9日まで。