大宮出身のシンガー・ソングライター斉藤省悟さんが8月29日、CD「サンセットーン」を全国リリースした。
蕨市生まれの斉藤さんは幼稚園から大宮で育ち、大学卒業後は県内に就職したものの、「やはり歌を歌いたい」と退職。シンガー・ソングライターとして地元大宮のイベントや全国各地のライブハウスで活動を続けている。
2016年11月30日には念願の初全国リリースCDを発売。タイトルにも採用した曲「Omiya Park Life」は、「大宮公園」を歌ったもの。大宮駅東口銀座通り商店街で、毎日10時から2時間ごとに流れている。
今回のCDには7曲を収録。斉藤さんは「タイトルの『サンセットーン』の通り、日が落ちる間際、瞬間、日が落ちてからを背景にした歌詞に、自分らしいメロディーの楽曲が並んでいる」と説明する。
前作発売以降、1年9カ月の間に、島根、鳥取、宮城、愛媛、石川などそれまで行ったことのなかった場所にライブの縁で訪問した際の経験を凝縮したという。「特に『ナヅナ』は、メロディーは元々あったが、宮城の気仙沼、歌津といった場所で現地の人たちと交流したことで、ようやく歌詞が音に乗った」と振り返る。
「走れ俺たちのリョウ」は、大宮アルディージャのDF奥井諒選手をモチーフにしているという。斉藤さんは「奥井選手がテレビ番組で自分のチャント(応援歌)が欲しいと言っていたのを見て、勝手に作った」と笑う。「練習場でお会いし、CDを渡した。知人のGK加藤順大選手には『省悟の歌は聴くと背景や風景が浮かぶ。僕が歌を好きになる絶対条件。テンポもとても良い』と気に入ってもらった」とも。
斉藤さんは大宮アルディージャの熱心なサポーターで、今までに2回同クラブの公式戦イベントで演奏している。9月15日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われる「FC町田ゼルビア戦」でも演奏を予定している。
「ありがたいことに、『サンセットーン』は大宮アルシェのHMVで発売初日に完売となった。作品には聴き手、スタッフなどたくさんの方々が関わっているので、関係者の皆さんに喜んでもらえるように自分はしっかり作品を全国の皆さんに届けていきたい。そして作品作りの新しい仲間になってくれるよう、しっかり日常から生きていきたい」と力を込める。
価格は2,052円。発売元はネオポンチョレコード。8月31日の西川口を皮切りに全国38カ所で発売記念ツアーを行う。