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さいたま市の居酒屋が5周年 在来種の自家製野菜や手作り調味料にこだわり

店主の高山和洋さん(右)と副主の真純さん

店主の高山和洋さん(右)と副主の真純さん

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 さいたま市西区の居酒屋「ほどほど屋 エイト」(埼玉県さいたま市西区高木、TEL 048-637-0560)が9月18日、開店5周年を迎えた。

黄色いテントが目印の店舗外観(関連画像)

 自分たちの畑で肥料や農薬を使わずに自然栽培する野菜や、天然物の魚を使ったメニュー、在来種のそばの実を石臼でひいて作る十割そばなどが人気の同店。店主の「かずさん」こと高山和洋さん、副主の「まぁちゃん」こと真純さん夫妻が自分たちの畑を持ちたいと東京から現在の場所へ引っ越し、2013年に開店した。

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 畑では年間通して50種類ほどの作物を栽培。何代にもわたって育てられてきた在来種だけにこだわり、種を採取して繰り返し育てることを大切にしている。和洋さんは「品種改良した野菜は味が均一になるが、在来種の野菜は酸味のあるトマトなど、昔ながらの本来の味が特徴」と話す。現在特に力を入れているのは、日本での自給率がほぼゼロだという和辛子。昨年から栽培を始め、種を石臼で粉辛子に加工して使っている。

 店で提供するメニューは化学調味料を使わず、調味料もできるだけ手作りしている。みそは自分たちで育てた大豆を木樽に仕込んで造り、おにぎりなどに使う明太子も、スケソウダラの卵巣を自分たちで漬けて作ったもの。真純さんは「世の中に出回っている食べ物で、自分たちで作れないものは無いんじゃないかな?と思っている。実際に試してみると作れるし、余計なものが入っていなくておいしい。店で販売する調味料にはレシピを付けて、お客さんにも自分で作るおいしさを知ってもらえるようにしている」と説明する。

 9月8日には5周年を記念したイベントを開催。同店お薦めの出店者がフードや雑貨を販売する「ほどほど屋のオススメ市」と、アーティストの演奏と食事を楽しむ「5周年特別コースの時間」の2部構成で、常連客や、フェスでの出張販売で同店を利用したことがあるという家族連れ、SNSで知り都内から訪れた人などで店内がいっぱいになった。さいたま市北区から子どもと一緒に訪れた主婦は「食べ物が安全でおいしい。誕生日など特別な時に家族で利用している」と話す。同イベントで陶器を販売した「モクモクコーヒー オカザキ」の近藤雄助さんは、もともと同店の常連。「使っている食材も調理の仕方も勉強していて信頼できるし、素材のことなどを質問すると面白く話してくれる。料理はおいしいし、お酒も好きな自分にはピッタリのお店」と笑顔を見せる。

 真純さんは5周年を迎えた心境を「日頃支えてくださっているお客さんや生産者さん、個人経営している友人たちのおかげ。縁もゆかりもない指扇という土地であったにもかかわらず、つながってくださった皆さんがさらに多くの方をつなげてくれていることこそが、私たちが店を続けることができた一番の理由。正直、5年も続けられるとは考えてもいなかったが、日々、感謝を忘れずにこれからも励んでいきたい」と話す。

 営業時間は、昼=11時~14時、夜=17時~22時(以上ラストオーダー)。昼の営業は火曜・水曜のみ。木曜定休。