リカちゃん人形や人形ドレス・小物の販売を行うイベント「リカちゃんキャッスル IN SOGO OMIYA」が、そごう大宮(大宮区桜木町1)で5月8日から開かれている。
福島県田村郡にあるリカちゃん人形のテーマパーク「リカちゃんキャッスル」の出張イベント。新作人形やドレス、小物の販売、リカちゃん人形のコーディネートができる「お人形教室」のほか、人形と同じドレスを着て写真撮影ができる「なりきりドレス」などを展開する。
「リカちゃんキャッスル」は日本で唯一リカちゃん人形の一貫生産・販売を行う工場を併設するテーマパーク。製造過程の見学や過去に販売された歴代リカちゃん人形の展示を行う。工場では、「リカちゃん人形が誕生した昭和42(1967)年から製造に携わる人もいる」という職人によって、表情の絵付け・植毛・組み立てなどを手作業で行う。製造された人形の販売も行い、親子や女性同士での来場が多い。
東日本大震災を機に、福島県の復興の意味も込めて始めたという出張イベント。全国の百貨店を会場に開催し、30~50代女性の来場が多い。同施設イベント担当の三宅泉さんは「子どもの頃にリカちゃん人形で遊んだ、という女性が楽しそうに人形を見比べているお客さまをたくさん見かける。リカちゃん人形誕生50周年を迎えて以降、より人気を頂くようになった。親・子・孫の3世代で楽しんでくれる方も多くうれしい」とほほ笑む。
会場では、リカちゃんの誕生日5月3日に合わせて毎年発売するという「バースデーリカちゃん」(人形=5,000円、ドレスセット=3,800円)も販売し、イベント初日はオープン前から約60人が並び、それぞれお気に入りのリカちゃんを「お迎え」(購入すること)した。「手作業での製造なので、目の大きさやチークやリップの濃さなどで、一体ずつ微妙に表情が違う。何体か手に取って2時間ほど迷う方もいる」と三宅さん。
川口市在住の親子は「リカちゃん人形に娘も興味があるようで、習い事の帰りに立ち寄った。自分も子どもの頃に遊んでいたので、世代を通して楽しめるのはうれしい」とほほ笑み、なりきりドレスを着た女児は「うちにはリカちゃんが一人いる」と話し、表情の違う人形やさまざまなドレスを楽しそうに眺めた。
同店イベント担当の石坂夏野さんは「お母さんと娘さんで人形を眺めている姿が毎回印象的で、私も一ファンとしてうれしい。母の日に向けて、『母の日テスト』というイベントも企画しているので、家族連れで来場いただければ」と呼び掛ける。
今月14日まで。