台風19号による被災者救済のため「災害ボランティアセンター」が10月15日、さいたま市中央区(さいたま市中央区下落合5)で開設された。
台風19号による降雨の影響での被災状況を考慮し、さいたま市災害対策本部が中央区および桜区に同センターの開設を依頼した。中央区では初めての開設となる。中央区役所およびさいたま市社会福祉協議会が対応に当たる。
中央区では鴻沼川に近い地区を中心に床下、床上浸水が発生。現在市が公表している情報によると、被害は床上浸水9件、床下浸水5件、道路冠水1件だが、区災害対策本部の担当者は「ご連絡がまだの分もあるはずなので実際はこの数字よりも多いと思っている。例えば被害はそれほどではなくても高齢者のみの世帯などもいるはず」と話す。
ボランティアセンターの担当者は「1人でやったら何日もかかるところを、皆でやれば時間が短くて済む。これくらいで頼んでは申し訳ないなどと遠慮せずに、どんどん依頼してほしい」と話す。
ボランティアが必要な世帯からの依頼を受け付けるほか、「被災者の方の役に立ちたい」というボランティアの受け付けも行う。同区を拠点に活動している団体「臨時災害NPOチーム旅商人」がボランティア受け入れ派遣に協力する。
「ボランティアというと構えてしまうかもしれないが、ごみを片付けたり、掃除したり、誰でもできる手伝いが多い。どんな手伝いもありがたいし、都合の付く時間だけ協力いただければ全く問題ない。まずは気軽に問い合わせてほしい」と呼び掛ける。
受付時間は9時~17時。電話(ボランティアに来てほしい場合=TEL 090-2468-9018、ボランティアができる場合=TEL 048-854-3724)で受け付ける。