「サーキュレーションさいたま 公開プレゼンテーション」が12月15日、氷川参道沿いの旧大宮図書館(さいたま市大宮区高鼻町2)で開催される。
2020年に開かれる「さいたま国際芸術祭2020」の一環で、さいたまへの理解を深めることを目的に9月から行っている「サーキュレーションさいたま」。受動的に学ぶ講座ではなく自分たちで能動的に動けるプログラムとして、公募で集まった約40人の参加者がワークショップやフィールドワークを行いながら、地域に根差したプロジェクトを考える。デザイナーやクリエーター、建築家などの日頃から街作りに関わっている人だけでなく、会社員や学生なども参加している。
公開プレゼンテーションでは交通システムや自転車を駆使してさいたま市内の人の回遊性を高める方策を提案する「モビリティ」、「公共空間」、福祉をキーワードに高齢者や子どもたち、障がい者などさまざまな人の交流を促す「ソーシャルインクルージョン」の3つを軸に、約4カ月の成果である事業プランを発表するプレゼンテーションが行われる。
プレゼンテーションを受けて街作りの専門家や鉄道会社などのプロジェクトパートナーが参加し、企画実現に向けた意見交換を行う。一般の参加者も募集しており、意見交換に参加できる。発表された事業プランは意見交換を踏まえて事業化を進め、3月から始まる芸術祭で公開する予定となっているという。
さいたま国際芸術祭2020キュレーターで同プログラムの担当者である三浦匡史さんは「参加している皆さんは本気で実現を目指したプロジェクト構想を作っている。プレゼンを聞いて実現に力を貸し、アイデアをより良いものにしてくれるような意見を待っている。興味のある人、一緒にプロジェクト進めたい人に参加してほしい。その実現によってよりさいたまに関心を持って、さいたまを住みこなしてほしい」と話す。
開催時間は14時~18時(13時30分開場)。入場無料。定員は100人。申し込みはホームページから。