「与野七福神仮装パレード」が1月3日、さいたま市中央区で行われた。主催は与野七福神パレード実行委員会と与野七福神奉賛会。
すべての印があらかじめ押された色紙も=さいたま市中央区で「与野七福神仮装パレード」
毎年元旦~3日に開催されるイベント「与野七福神めぐり」に合わせて行われる同パレードは、今年で35回目。「市報さいたま」中央区版での募集に応じた区民7人がそれぞれ弁財天(べんざいてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比須神(えびすじん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、大黒天(だいこくてん)、寿老人(じゅろうじん)、布袋尊(ほていそん)に扮(ふん)し、区内7つの寺社を回った。
江戸時代より庶民の間に広まったとされる七福神めぐりは、「松の内」(関東では元旦~7日)の期間に七福神を奉安する寺社を参拝し福を授かろうというもの。区内の7つの寺社では毎年同イベントに合わせて各所に幟(のぼり)や看板を設置し、色紙(1,000円、1印付き)を販売するなどしている。参拝者は各寺社にて記念の印(押印ごとに100円)を集めることができる。
パレード一行は同日11時30分に上町氷川(かみちょうひかわ)神社を出発し、一山(いっさん)神社、天祖(てんそ)神社、御嶽(おんたけ)社、円乗(えんじょう)院、円福(えんぷく)寺、鈴谷(すずや)大堂を約3時間かけて回った。途中、円乗院前の駐車場では式典と上峰囃子(かみみねはやし)連によるひょっとこ踊りや獅子舞の披露が行われた。
式典では同委員会会長の岩崎道行さんが「今年はとりわけ素晴らしい天気に恵まれ、多くの人が集まってくれた。パレードを盛大に執り行うことができてうれしい」とあいさつしたほか、中央区の西村徹区長ら来賓がパレードの成功と新年を祝う言葉を述べた。西村区長は自ら7つの寺社を回り印を集めたと話した。
南区から円乗院に参拝に来ていた母娘は3つの印が押された色紙を手に、「ちょうどタイミングよく七福神の姿も拝め獅子舞も見ることができた。七福神の仮装が本格的で感心した。今日中に7つの印すべてを集めるつもり」と話していた。
1月4日から1月下旬までは与野本町通り沿いの大木屋(中央区本町西1)で色紙の押印が可能。押印受付時間は9時~17時。