さいたま市で活動するフリーランスの映像ディレクターの中山望さんが、現在、新型コロナウイルスの影響で外に出ることができない子どもに向けてスマホや無料編集アプリなどを利用し、ユーチューバーになれる方法を動画で公開している。
公開されている動画は「モノを出す手品・モノを消す手品」「忍者ムービー」「お料理ムービー」などのトリックムービーとその作り方のほか、動画作成ができるスマートフォンアプリ「VLLO」の使い方も紹介している。
中山さんは元NHKの番組ディレクター。学生時代よりテレビの制作会社で働き始めて、10年以上のテレビ番組制作に関わり、100本以上の番組制作の経験を持つ。結婚・出産後はフリーランス映像ディレクターとして、さいたま市を中心に行政・企業向けの動画制作や動画セミナーの講師、コンサルタントとして活動中。「おやこYouTube講座」を主催し、親子向けに安全なユーチューブとの付き合い方、簡単な台本作り、スマホで撮影し、無料アプリを使い編集することなどを教えている。中山さんは「ユーチューブに挑戦することで子どもたちに企画力、構成力、そして分かりやすく伝えるプレゼン力が身に付く。ユーチューバーになりたいという夢をかなえることができる」と話す。
自身も3人の子育てをする中山さん。全国一斉休校が決まったときから、学校に行けない子どもたちに何かできることがないかと考えていた。現在は家や近隣の公園で自身の子どもたちと一緒に日々配信用の動画を撮影している。
「学校に行けない、外出もできない、子どもたちにとっては本当につらい状況。私自身も子どもたちとどう接したらいいのかに日々悩んでいる。そんな中でユーチューブは子どもの大好きなツールなので、休校中の子どもたちが新しいことにチャレンジする絶好の機会になると思う。今後も頑張って毎週2本ずつ動画を上げていけるようにしたい。子どもの好奇心を刺激するのに、このチャレンジ動画が役に立てば」と話す。