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さいたまのつけ麺店がマスクと食事券交換 児童養護施設に寄付

店主の仲川利明さんと寄付された布マスク

店主の仲川利明さんと寄付された布マスク

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 ラーメン店「つけ麺 R&B(アール アンド ビー)」(さいたま市中央区下落合)店主の仲川利明さんが現在、政府が配布している布マスクを不要とする人に対して、同店で使える食事券との交換を呼び掛けている。

テークアウトのつけ麺

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 SNSで「届いた布マスクを使わない、捨てた」という投稿を見掛けたのがきっかけ。仲川さんは「私もまだ布マスクは届いていないので、今更届いてもと遅いなという思いもあるが、一生懸命に布マスクを作ってくれた人に失礼だし、もったいない。不必要な布マスクを集め児童養護施設など必要とする場所に届けたい。布マスクを交換してくれる人に、お礼として500円分の食事券を進呈している」と話す。

 メールマガジンなどを通じて呼び掛け、数日で100枚以上の布マスクが集まった。応援メッセージ入りの手紙が一緒に届くこともあり、励みになるという。

 新型コロナウイルスの影響で3月末から来店数が激減した同店。仲川さんは、最悪の状況を考えながらも、できることはないかと4月初めからつけ麺のテークアウトを始め、お客さんにも喜ばれたという。

 店も厳しい中だったが、マスクと食事券の交換のほかにも支援を行ってきた。新型コロナウイルスの影響で仕事が減ってしまった母子・父子家庭を支援したいとつけ麺を無料提供。「私も母子家庭だった。母が男兄弟3人を働きながら育ててくれた。仕事がなく、学校の給食もない母子・父子家庭は本当に大変だと感じ、何か力になりたいと無料提供した」と言う。

 交換期限は7月12日まで。政府配布の未使用布マスク2枚と500円分の食事券を交換する。食事券は2020年12月31日までの有効期限を設けており、店内でもテークアウトメニューでも利用可能。

 非常事態宣言を受けて、「今まで考えたこともなかった」というラーメンのテークアウトを始めた仲川さん。「飲食店だからできることをこれからも続けていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時30分~14時30分、17時~22時。店内での飲食のほか、テークアウトも可能。電話(TEL 048-822-8763)とネットの予約フォームから事前注文が可能。

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