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岩槻人形供養祭、今年は無観客で僧侶が読経 役目終えた人形供養

例年行われる供養祭の様子

例年行われる供養祭の様子

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 毎年11月3日に開催され、今年で55回を迎える「人形供養祭」が、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から公開供養を中止し、無観客で僧侶が読経をあげ供養することになった。主催は岩槻人形協同組合(TEL 048-757-8881)。

供養にだされる人形

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 古くなって飾らなくなったり、壊れてしまったりしたものの「捨てるに忍びない」人形を、約20人の僧侶の読経の下、参加者が焼香し、冥福を祈り供養する同イベント。例年は、ひな人形の生産などで「人形のまち」として有名な岩槻の岩槻城址公園(さいたま市岩槻区太田3)内の人形塚および黒門周辺で行われ、人形を持ち込む人が手を合わせ、20人ほどの僧侶が人形の冥福を祈る。

 供養できるものは、ひな人形(道具類を含む)・五月人形(よろい、かぶとを含む)などの日本人形のほか、こいのぼり、羽子板、破魔矢、こけし、西洋人形、ぬいぐるみ。受付不可はガラスケース、鉄製のひな壇、陶器製の人形、だるまなど。

 人形供養祭実行委員のスタッフは「今年は供養祭が開催できず残念だが、例年通り僧侶が心を込めて供養し、人形組合の職員が見届ける。安心してお任せしていただけたら」と呼び掛ける。

 人形は、宅配便などの発送では年間を通じて堀江商店倉庫(岩槻人形組合、TEL 048-757-8881)で受け付けているが、持ち込みでは、今年供養分に関しては10月25日にまで人形の東玉岩槻総本店(岩槻区本町1、TEL 048-756-1111)で受け付ける。

 受付時間は10時~17時(月曜・火曜定休)。事前予約不要。供養料は4,000円~。

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