暮らす・働く

さいたまの小学校でヤギの双子誕生 ヤギがつなぐ「ヤギニケーション」で地域の縁

ヤギの双子の赤ちゃん誕生

ヤギの双子の赤ちゃん誕生

  • 123

  •  

 さいたま市立芝川小学校(さいたま市大宮区天沼町2)でヤギの「さくら」が11月9日、双子を出産した。

お母さんヤギのサクラと双子の赤ちゃん

 同小学校の動物飼育スペースで15羽のチャボや烏骨鶏と共に暮らしているさくら(雌)と、かえで(雄)の2匹のヤギ。動物たちの世話は、同校保護者が立ち上げた「ヤギ部」が中心となって担当している。

[広告]

 さくらは、2019(平成31)年2月に同校に来て以来、3度目のお産。1度目は、同年5月に雄1頭、2度目は2020年1月に雄2頭。今回の双子は、雄1頭、雌1頭。同校前PTA会長で、ヤギを飼い、ヤギ部の立ち上げを進めてきた岡野友敬さんは「今まで雄が続いたので、メスの誕生に皆喜んでいる」とほほ笑む。

 さくらのお産は、3回とも安産だったという。岡野さんは「お産当日は朝の散歩も行きたがらなかったので、そろそろかなと思って待機していた。全然生まれる様子がなく、さくらが寝始めたので、いったん仕事をしに家に戻ったら、1時間くらいして校長先生からヤギ部のラインで『生まれた』と連絡があった。すぐに駆け付けたがもう2匹とも生まれていた。立ち会えず残念。毎回とても安産なので、ヤギの安産お守りでも作れそう」とほほ笑む。

 お産はちょうど児童たちの下校時刻頃で、第一発見者は児童の一人。生まれてから、サクラが赤ちゃんヤギを舐めてきれいにする様子や、赤ちゃんヤギが1時間くらいして立ち上がる瞬間も何人かの児童たちが見守った。岡野さんは「命の大事さや赤ちゃんの生命力など生で感じてくれたと思う。なかなかできない経験」と話す。

 岡野さんを中心にヤギ部のメンバーが朝晩、近くの芝川の土手をヤギと散歩しているため、地域の人たちにもヤギファンは多いという。「この辺りはよい意味でのどかで、皆温かく見守ってくれている。我々もヤギが子どもたちにけがなどさせないよう気を付けて散歩させてはいるが、すれ違うワンちゃんが興奮してしまっても、飼い主さんは『ヤギかわいいですね』と言ってくれる。近くの農家の方たちも野菜を差し入れてくれたり、声を掛けてくれたり、気に掛けてくれる。ヤギがつなぐ『ヤギ二ケーション』で地域の縁が深まっている」と話す。

小学校が開いている時間は、ヤギを見ることができる。「すぐに大きくなってしまうのでとってもかわいい赤ちゃんヤギを見に来てもらえたら」とも。