台湾茶ティースタンド「Re:wtt(リューティーティー)」(さいたま市大宮区大門町3)が開店3カ月を迎える。
土曜・日曜限定販売の台湾カステラ(500円)はシフォンケーキのような食感
ハーブセラピースペシャリスト(日本ハーブセラピスト協会認定)の資格を持つ平瀬ひろ子さんが経営する同店。台湾茶やビネガードリンクの他、かき氷や台湾カステラをテークアウトで提供する。
ハーブティーのインストラクターとして活躍してきた平瀬さんは4年半ほど前、友人に薦められて口にした台湾茶・蜜香金萱茶の香りと味に感動し、本格的に台湾茶の勉強を始めたという。東京都内の中国茶専門店が開催する講座で民間資格「中国茶エキスパート・ジュニア(日本中国茶協会認定)」を取得後には平瀬さんの姉・秋庭朋子さんと「姉妹茶房(しまいさぼう)」というユニットを組み、台湾茶講座やイベントへの出店などを通じて埼玉県内各地で台湾茶の魅力を伝えてきた。
「多くの人に台湾茶をもっと手軽に楽しんでもらいたい」という思いから2021年5月15日、中央通り沿いの氷川参道近くに5坪の同店をオープン。店名の「Re:wtt」は「Relax with taiwan tea」を縮めた造語で、台湾茶を飲んでほっと一息ついてもらいたいという願いを込めた。
「窓越しに緑が見える自分に合った居心地のいい場所」(平瀬さん)という店内では、蜜香金萱茶や阿里山高山茶など全5種類の台湾茶(各350円)をホットまたはアイスで提供する。平瀬さんは「台湾茶になじみがなくどれを選んでいいか分からないというお客さまには、それぞれの特徴を丁寧に説明している」と話す。「夏の時期はさわやかな香りが楽しめる凍頂烏龍茶のアイスがお勧め」とも。オーギョーチ入りビネガードリンク(各600円)やかき氷(各550円)、台湾カステラ(500円)も女性や親子連れに人気だという。
「もっと多くの人に台湾を身近に感じてもらいたい」(平瀬さん)と、いずれのメニューにも台湾らしさを取り入れているという。「魅惑のマンゴー氷」はマンゴーの果肉入りの氷にマンゴーソースをかけ、マンゴープリン・ドラゴンフルーツ・オーギョーチをトッピングしたかき氷。オーギョーチとは台湾北部の山間地に自生する植物の果実から作られるゼリー状のデザートで、種子から手作りしている。
オープン直後は、平瀬さんの台湾茶講座を受けたことのある人やインスタグラムで開店を知った台湾茶好きの人が来店することが多かったが、少しずつ通りすがりの人が足を止めることも増えてきたという。学校帰りや仕事帰りの人が気軽に立ち寄れ台湾茶の香りと味で疲れを癒やせる場所でありたいと願うと同時に、台湾茶の種類の豊富さ、茶文化の奥深さ、ゆっくりとお茶を楽しめるいれ方「功夫茶」をもっと広めたいという思いも強い平瀬さんは、店内で台湾茶講座も開いている。「体験講座(1,650円)」は30分ほどで1種類のお茶の、「本格体験(2,750円)」は1時間ほどで2種類のお茶の、いれ方をそれぞれ学ぶことができる。平瀬さんは「台湾茶を通して世界が広がるような感覚を一人でも多く味わってもらいたい」と話す。
営業時間は13時~18時(土曜・日曜・祝日は11時から)。月曜定休。