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さいたま市の「Cafe Stock35」が3カ月 日々の暮らしに溶け込む店を目指して

店主の川田さん(左)と共に店に立つ婚約者の西泉さん

店主の川田さん(左)と共に店に立つ婚約者の西泉さん

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 「Cafe Stock35」(カフェ ストックスリーファイブ)(さいたま市見沼区大和田町1)が東武アーバンパークライン・大和田駅前にオープンして3カ月を迎える。

アイスコーヒーはボトルで提供。都度注ぎ足せるので、最後まで氷で薄まることなく味わえる。

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 店主の川田童夢さんは浦和出身。都内のカフェなど数社を転職しながら、接客やストアマネジメント、商品開発に携わった後、バリスタとしてコーヒーの豆やいれ方、味わいなどについての知識と技術を磨いた。

 自身の働き方を大きく見直すきっかけとなったのが、2020年初頭から見舞われたコロナ禍だったという。働きたくても働けない人々の姿を目の当たりにするとともに、自身も感染リスクを負いながら片道2時間の電車通勤を続ける中で、「世の中が不安定な状況になった今こそ、自分で働き方を選べる方向にかじ取りする価値があるのでは」と感じ、カフェの開業に向けて現実的に動き出したという。「都内で働くことに目を向けてきたが、通勤などの途中に『通り過ぎる店』ではなく、お客さまとゆっくり話しながら接客できる『日々の暮らしの中で通ってもらえる店』を作りたいと思い、埼玉県の住宅地での開業を選んだ」とも。

 店で提供するメニューの一つ「カフェラテ」は、ベースとなるエスプレッソを6種類の豆から選ぶことができる。「ブラックコーヒー」「ラテ」「カプチーノ」は、味わいを最も生かしたいと、それぞれ形状の異なる専用のカップに入れて提供している。デザートは、共に店に立つ婚約者の西泉あかりさんが毎日焼く。西泉さん自身も国内外で経験を積んだバリスタで、「コーヒーをよく知る立場だからこそ、ドリンクとデザートの相性を計算してレシピを開発している」という。コーヒーのほか、日本茶やチョコレートドリンク、キッズドリンクなども提供する。

 この3カ月を振り返って、川田さんは「小さなお子さまを連れた親子やカフェ好きの女性、通勤途中の男性や高齢者など、想像以上に幅広い客層が立ち寄ってくれることに驚いた。お客さまに話を聞いてみると、近くに住んでいる人が非常に多い。『日常使いできるカフェ』が求められていたことをひしひしと感じる」と話す。「ここは『コーヒー屋』ではなく『カフェ』。一方的におすすめのコーヒーを押し付けるのではなく、お客さまが立ち寄るシーンや目的を最優先にメニュー選びを手伝いたい。『ブラックコーヒーを一人でゆっくり味わいたい』『コーヒーは苦手』『このデザートを楽しみたい』など、気分や好みを気軽に相談してもらえれば」とも。

 営業時間は8時~20時。月曜定休(祝日の場合営業)。

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