10月26日にさいたま新都心を会場に開催された、自転車のロードレース「さいたまクリテリウムbyツールドフランス」に出場した日本人のトップ選手の一人・新城幸也選手が12月5日、婚約者とともにさいたま市長を表敬訪問した。
さいたま市長に贈られたジャージー。日本チャンピオンの印に襟が日の丸カラーになっている
新城選手はヨーロッパを舞台に活躍する日本人トップ選手の一人で、昨年のツールドフランスでは日本人として初めて表彰台に表彰台に上った。さいたまクリテリウムの開催に当たっては、当初から期待と支援を表明しレースにも出場、沿道のファンを沸かせた。
清水勇人さいたま市長からさいたまクリテリウムの感想を尋ねられた新城選手は、開口一番「本場のスタッフ、本場の選手がそろい、まさしくツールドフランスがさいたまにやってきた感じだった」と興奮気味に語った。同イベントには、選手を先導するバイクや車のライダーやドライバー、審判や運営スタッフ、テレビクルーなど60人以上のスタッフが本場から来日してレースを運営したため、「欧州と全く違和感なくレースに参加できた」と新城選手。さいたま新都心のコースについては、「ツールドフランスではビルの谷あいを走ることはないため、新鮮な感覚で感動した」とも。
新城選手は、アマチュア時代には県内のチームに所属していたため地域の事情にも詳しい。他の外国人トップ選手らも、さいたま市でのレース開催を心から喜んでいたと話す。「ルイ・コスタ選手は、すしがおいしかったと、とても喜んでいた。(ツール王者の)フルーム選手やキッテル選手は盆栽や相撲の体験に非常に感動していた」という。「こうした体験を選手同士で伝えてくれることで、次回はさらに多くのトップ選手が来てくれるのでは」とも。
来年以降の開催について、「さいたま市でこうした大会が開催できたことは夢のよう。5年、10年と続ける中で、きっとレースを見た子どもたちの中から地元出身の次世代の選手が育つことと思う。こうした選手がまた世界で活躍することになれば、さらに盛り上がると思う。そのためにも、ぜひ来年以降も続けてほしい」と期待を寄せた。