岩槻エリアで2月17日から、「第2回岩槻まちゼミ」が開催される。
商店主らが専門的な知識や情報を提供する講座を店内で行う同イベント。岩槻エリアにあるさまざまな事業者が参加し、化粧品店での「眉描きレッスン」やカフェでの「和紅茶飲み比べ」、木工教室、英語や健康麻雀など講座内容は多岐にわたる。地元の久伊豆(ひさいず)神社(さいたま市岩槻区宮町2)では「氏神様とお伊勢様」をテーマに講座を開くなど、期間中に29の講座を開講し、まち全体がゼミになる。
全国400カ所以上で開催されている「まちゼミ」の一環。同イベントは岩槻駅東口エリアの商店主や若手事業者を中心とした「岩槻まちの戦略会議」がコロナ禍に開いた勉強会から始まった。2021年12月からワークショップを開くなどして準備を重ね、2022年7月29日から第1回を開催。「岩槻まちの戦略会議」のメンバーを中心に実行委員会を組織し、さまざまな商店や事業者が参加し、24の講座を開いた。
第1回のまちゼミは300人が参加し、アンケートによると90%以上の人が「満足」という結果で終了した。「参加者よりも講座を開いた商店主の反応に驚いた」と岩槻まちゼミ実行委員長で「とらや」の田中隆介さんは話す。
1回目の終了直後から商店主を中心に「次はいつやるのか」という問い合わせが相次ぎ、1年後の予定を早めて第2回を開催することになった。「いくつかの店の講座に参加したが、肩肘を張って教えるのではなく、話が脱線しながらも皆さん楽しそうに話していた。新しいお客さんに店に入ってきてもらうための企画でもあったが、講座を行った皆さんも一定の手応えを感じることができたのでは」と田中さんは振り返る。
第2回は11事業者増え27事業者が参加する。実際の商売に関係のあることを話す店のほか、商店主の趣味に近い内容の講座を開く店もある。田中さんは「新しい店の発見にもつながるし、多くの人に参加してもらえれば」と呼びかける。
講座は事前申込制で、申し込みは講座を開く各店で受け付ける。講座内容や開催日はSNSで公開している。4月7日まで。