「経営」「財務会計」「販路拡大」「人材育成」をテーマに全4回の「創業支援セミナー」が7月30日から、大宮の貸会議室「6F(ロクエフ)」(さいたま市大宮区宮町1、TEL 048-729-5197)で開催される。主催はコワーキングスペース「7F(ナナエフ)」を運営するコミュニティコム。
「創業支援セミナー」で「販路開拓」分野を担当する中小企業診断士の福田裕子さん
起業したての事業者、起業を考えている人、埼玉県内の地域活性化に関わっている人などが集まる創業支援と地域活性化支援のプラットフォームとして、2012(平成24)年12月に運営が始まった同施設。社長の星野邦敏さんは「東京でIT事業で起業してきたが、いつかは生まれ育ったさいたま市に戻って、地域に貢献できる事業も併せて行いたいと始めたコワーキングスペースも昨年で10周年を迎えた。当施設に加え、シェアオフィス、貸会議室、シェアキッチンなどの新規事業も立ち上げ、地域の中小企業や個人事業主を支援する仕組みを提供している。そのノウハウを、これから事業を立ち上げたい人や新規事業を考えている事業者や個人の皆さまにお伝えできればと思い、今回のセミナーを企画した」と話す。
セミナーは4つのテーマで4回にわたり開催する。第1回は7月30日、星野さんが登壇。不動産運営事業のほか、IT事業やメディア運営事業など多岐にわたる事業を18年間「経営」してきた経験から、新規事業立ち上げのコツなどを伝える。第2回は8月6日、トーマツ さいたま事務所の公認会計士試験合格者・福井拓さんが登壇。これまで関わってきたスタートアップ支援や、製造業、不動産、外食関係の監査業務などの経験から「財務会計」について話す。
第3回は8月13日、農業・食品・飲食、地域ブランド商品開発のコンサルティングを中心に活動し、企業からの相談件数は延べ1500件以上、創業相談は300件以上の実績を持つ中小企業診断士の福田裕子さんが「販路開拓」について、第4回は8月20日、温浴施設・宿泊施設・アウトドア施設の運営などを行う温泉道場で中長期での経営計画に基づく人事計画の作成から、ローカルの新卒採用、中途採用、インターンシップを担当する小林佳奈さんが「人材育成」について、それぞれ話す。
対象は「さいたま市で創業を行おうとする人」や「さいたま市で創業後5年未満の人」など、さいたま市で起業を考えていたり起業したての人。同セミナーは「さいたま市創業支援等事業計画」の中で定められた「特定創業支援等事業」で、4回全て受講することで、さいたま市内で会社設立を新規で行う際に登記手続きにかかる登録免許税が半額になる「登録免許税の軽減措置」、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」自己資金要件の撤廃、同公庫の「新規開業支援資金」で金利引き下げ対象の特典対象者となる。
開催時間はいずれの日程も14時~16時(受け付けは13時30分~)。参加費は全4回で4,000円(4回未満参加の場合も同一料金)。事前申し込み制となり、コワーキングスペース「7F(ナナエフ)」のホームページから申し込む。定員は10名(先着順)。