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「さいたま国際芸術祭」概要発表 毎日異なるアート体験の場を

現代アートチーム目「me」(eはアクサンテギュ付き正式表記)(左から南川憲二さん、荒神明香さん、増井宏文さん)

現代アートチーム目「me」(eはアクサンテギュ付き正式表記)(左から南川憲二さん、荒神明香さん、増井宏文さん)

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 10月7日に開幕する「さいたま国際芸術祭2023」の概要を7月12日、さいたま市が発表した。

「さいたま国際芸術祭2023」記者発表会

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 2016(平成28)年の初開催より3回目となる今回のテーマは「わたしたち」。同祭のロゴのドットは一つ一つが「わたし」を意味し、その集合体が「わたしたち」を表しているという。同日開かれた記者発表会で、ディレクターの南川憲二さんは「日常生活の延長線上に、さいたま市から日本、世界を見ることができるのか。文化芸術の持つ力で、人と人とのつながりを改めて見つめ直す機会になれば」と話す。

 現代アートチーム目「me」(eはアクサンテギュ付き正式表記)が、ディレクションするメイン会場となる旧市民会館おおみやの概要を説明した。約2カ月にわたり行う同祭では、現代美術家、演出家、盆栽師などのアーティストが参加し、展示やパフォーマンスのほか、展示の準備やリハーサルの様子を見ることもできるようにするという。

 南川さんは「毎日異なるアート作品に触れられる『動き続ける』会場となる予定。これまでの自分を全て費やす熱量で準備を進めている」、インストーラーの増井宏文さんは「みんなが本音でぶつかり、いいものが生まれていると感じる。楽しみにしてほしい」、アーティストの荒神明香さんは「さいたま市との縁もつながりも生まれてきている。独特の世界観を持つ、どの作家の作品も見てもらいたい」と話す。

 市民が参加し、共に作り上げる市民プロジェクトを3人のキュレーターが紹介した。「ライフスタイルにアートを。SACP 2023*」の浅見俊哉さんは、2019年から同芸術祭に関連する約120のプログラムを実施した経験を生かし、市民がアートに参加する習慣を生み出す「アーツセンター」を運営する。 「アーツさいたま・きたまち」の飯島浩二さんは、市内に点在する「盆栽」「漫画」「人形」「鉄道」をテーマにした施設をアートでつなぐプロジェクトを担う。「創発inさいたま」の松永康さんは市内で活動する画廊や美術家に呼びかけ、市内14カ所の画廊や公共施設等で展覧会を開く。

 南川さんは「市民がアーティストと一緒に作品を作ったり、作品の一部として参加したりする企画が既に動いていて、今後も参加者を募集していく。会期前に周知イベントも行う。ホームページに情報を更新していくので、多くの人に参加してもらえたら」と呼びかける。

 開催期間は10月7日~12月10日。

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