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大宮第三公園で「たこ揚げまつり」 バングラデシュと日本文化の融合

「たこ揚げ祭り」の様子

「たこ揚げ祭り」の様子

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 在日バングラデシュ人による「たこ揚げ祭り」が5月5日、大宮第三公園(さいたま市大宮区堀之内2)で行われた。

「バングラデシュたこ揚げまつり」のオープニングセレモニー

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 こどもの日に毎年行い、今年で6回目となる同イベント。日本に住むエムディ・カマルウッディンさんと妻の小河原昭子さんが2018(平成30)年、日本との文化交流を目的に始めた。バングラデシュでも毎年1月に「たこ揚げ祭り」が行われており、昔から続いている伝統的な祭りだという。日本でも5月5日に「たこ揚げ」をする人がいることから、両国の文化を合わせ、同日にイベントを企画したという。

 バングラデシュのたこは「グッディ」と呼ばれ、伝統的な模様やマークで装飾する。最大の特徴は糸で、カラフルな色を付けているだけではなく、ガラスなどを細かくした粉を付着させた特殊な素材にしている点。バングラデシュでは特殊な糸を使ったたこをぶつけ合い、どちらが早く相手の糸を切れるかを競うこともあるという。

 今年は駐日バングラデシュ大使が出席し、オープニングセレモニーと糸に色付けをするデモンストレーションを行った。快晴の下、多くのたこが揚げられ、チキンビリヤニなどのバングラデシュ料理を提供したほか、バングラデシュ人と日本人との交流の場も設けた。

 バングラデシュのシャハブディン・アハメッド大使は「日本とバングラデシュの文化には多くの共通点がある。国旗の模様に大きな日の丸が掲げられている点や、米と魚を多く食べることも似ていて、たこ揚げなどの似ているイベントも多くある。両文化をつなぐイベントが開催できてうれしい」と話す。

 イベントを主催した在日バングラデシュ人スタッフは「今後も継続してたこ揚げまつりを開いていきたい。もっと日本と文化との交流をしたい」と意気込む。

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