ブルーベリー摘み取り園「あおぞらブルーベリーガーデン」(さいたま市中央区新中里2)が7月6日、南与野駅から徒歩8分の場所にプレオープンした。
園長の八木けいさんが会社勤めの傍ら、兼業で始めた。多くの人においしいブルーベリーを食べてほしいという考えと共に、子どもたちに農業を通じて仕事の楽しさを知ってほしいという思いから開業。ブルーベリー狩り体験の提供を行うとともに、将来的にはブルーベリー樹の世話やブルーベリーの加工・販売など、さまざまな体験を提供していきたいという。
敷地全体にシートを張っているため、靴が汚れず普段通りの格好で体験できるのが特徴。機械管理も導入する同園。「ブルーベリーはアメリカ大陸原産の果物で、排水性と保水性のバランスが良い酸性土壌での栽培が適している。一方、日本の土壌は粘土質で、ブルーベリーの栽培に最適とは言いづらい。当園は、土の代わりに断熱材としても使われる『アクアフォーム』を使って排水性と保水性のバランスを取り、酸度を調整した肥料入りの養液を用いた自動水やりで、ブルーベリーにとってより良い環境を実現している」と八木さんは話す。
「ブルーベリーは木の上でしか熟成しない特徴があり、収穫後に追熟することがない。それにより、市場に出回るブルーベリーの多くは、酸味が目立つ未完熟のものになる。ブルーベリー狩りでは、木の上で完熟したブルーベリーを、その場で味わうことができるのがブルーベリー狩りの醍醐味(だいごみ)。さいたま市内で歩いて行ける果物狩りは珍しい。徒歩・自転車・電車で来園いただければ」とも。
本格オープンは2025年夏を予定しているという。今年はプレオープンとして無料見学・試食会を複数回開いている。今年は猛暑で実付きが早く、プレ営業期間は8月上旬までを予定。予約はウェブサイトとインスタグラムで受け付ける。