カヌレを主力とした焼き菓子店「Mizoca Sucre.(ミゾカ シュクレ)」(さいたま市西区三橋5)が7月29日にオープンした。
店主は、熊本生まれ、さいたま育ちの田中麻耶さん。田中さんは、コロナ禍に勤務先の飲食店が倒産したのを機に、子どもの頃から好きだったお菓子作りを仕事にしようと焼き菓子とドリンクを販売するキッチンカーで営業を続けながら、地元で実店舗の開店を目指してきた。
店頭には、「カヌレ」(400円)や「焦がしバターのフィナンシェ」(300円)のプレーンな焼き菓子のほか、「天草塩キャラメルカヌレ」(420円)、「熊本県産不知火のフィナンシェ」(320円)、「九州醤油(しょうゆ)味おつまみナッツ」(小瓶650円)など九州・熊本にちなんだ味も並べる。テイクアウトドリンクは「ひきたてコーヒー」(400円)、「キャラメルラテ」(480円)など。
店名の「Mizoca(=みぞか)」は熊本弁で「かわいらしい」を意味する。「誰かに贈りたくなる、見た目にもかわいく、食べて癒やされるお菓子作りを心がけている」と田中さん。「お菓子を通じて、これまで支えてきてくれた方々に恩返しをしながら、自分が育った地域にも愛される店になるよう頑張りたい」とも。
家族で店を訪れた近隣在住の40代男性は「とてもきれいで、雰囲気の良い店。カヌレを食べるのは初めてなので楽しみ」と話し、名古屋市から訪れた30代女性は「ネットショップからのファン。自宅用だけでなく会社のイベント用にも購入していた。店がオープンしたと聞いて駆け付けた」と声を弾ませていた。
営業時間は11時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。