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さいたま西の農家レストランで夏を名残惜しむ流しそうめん

冷たい流しそうめんを楽しむ参加者

冷たい流しそうめんを楽しむ参加者

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 さいたま西の農家レストラン「菜七色」(西区飯田新田、TEL 090-3310-7716)で9月6日、去りゆく夏を名残惜しむ「流しそうめん」イベントが行われ、厳しい残暑の中、約40人が冷たいそうめんを楽しんだ。

流しそうめんの設計図

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 同店は、自家製の無農薬野菜などをふんだんに使う農家レストラン。マネジャーの榎本健司さんは「かねてより、農家ならではの夏のイベントとして流しそうめんをやりたかったが、農作業などが忙しくなかなか実現できなかった」。しかし、そんな思いを聞いた建築士やまちづくりの仲間が「面白そう」と集まり実現に至った。

 「どうせやるなら単純なものにはしたくなかった」と榎本さん。息子たちが好きなNHK教育テレビの「ピタゴラスイッチ」に出てくる「ピタゴラ装置」にインスピレーションを得て、ジグザグに折り返し、鹿威(ししおど)しなどの仕掛けを組み合わせた流しそうめんの装置を仲間とともに設計。材料は母屋の裏に生えているモウソウダケを使い、これを割った上で節をきれいに落とすなどの加工を施し、前日に一日かけて長さ24メートル、高さ2.4メートルの巨大流しそうめん装置を完成させた。

 当日、参加者はまず自分が使う箸とそばちょこを、竹を使って制作。中には、のこぎりで切る位置が節に近すぎたために底の抜けたそばちょこになってしまい、笑いながら作り直す親子なども見られた。

 市内中央区から小学生と幼児の2人の子連れで参加した女性は「インターネットの検索で見つけ家族で参加した。街から近いにもかかわらず、こんなすてきな風景が広がっていること、そして何よりも本格的な流しそうめんを体験でき満足した」と感激した様子で話していた。

 「多くの人に楽しんでいただけたようで良かった。何よりも私自身が楽しむことができた」と榎本さん。次は正月の餅つきで何かできないか早くも構想を練り始めている。

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