大宮駅西口の商業施設「DOMショッピングセンター」で現在、県内で発掘された埋蔵文化財を展示する「ほるたま展2014」が開かれている。主催は、埼玉県埋蔵文化財調査事業団(埼玉県熊谷市船木台4)。
埼玉県内の公共事業に伴う遺跡の発掘を手掛けている同事業団。年間に10カ所程度で発掘を行っているが、「普段は博物館に行かない人にも、発掘されたものを見ていただき、埋蔵文化財に親しみを持ってほしい」と、県内4カ所の集客施設などで巡回展を開催している。
今年のテーマは「“もの”はどこで作られ、どこへ行ったの?~古代埼玉の生産と流通~」。「勾玉(まがたま)」「土師(はじ)器」「埴輪(はにわ)」「須恵(すえ)器」「施釉(せゆう)陶器」「製鉄」の6つのサブテーマに分け、県内の遺跡からの実際の出土品を中心に展示をしている。
「土師器」の展示では、弥生~古墳時代にかけての畿内や東海、北陸地方と埼玉の土器を、その形状から分類。各地域との交流の度合いを3段階で表示するなど、分かりやすく説明している。そのほかにも、古代の製鉄炉跡に残されていた鉄の塊と製鉄炉の模型や貴重な鉄製品など、多数が展示されている。
開催時間は9時~23時(最終日は21時まで)。10月7日まで。