世界最高峰の選手が「さいたま新都心」に集結する自転車ロードレース「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムPresented by ベルーナ」の開催まで1週間を切り、自転車ファンを中心に期待が高まっている。
2014年チャンピオンのニーバリ選手(左)と2013年チャンピオンのフルーム選手(右)
「さいたまクリテリウム」は昨年、ヨーロッパでは五輪やワールドカップに並ぶ人気を誇る自転車ロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」の名を冠して初めて開催され、台風直後にもかかわらず約20万人(主催者発表)の観客が集まり、世界のスピードと迫力に酔いしれた。クリテリウムは、同じ場所を周回するレースを指す。
昨年の開催についは、「高層ビルの間を走るコース設定や、日本文化に触れる機会、日本での新たなファンの獲得など、選手からも評価が高く、開催について選手間でも2014年シーズンを通して話題となっていた」と話すのは、同レース運営会社A.S.O.プロジェクトマネジャーのディポーさん。「本レースへの出場についてコンタクトした選手は『やった!』というリアクションをしていた」とも。
今大会には、海外から2014年大会総合優勝のビチェンツォ・ニーバリ選手、ポイント賞のピーテル・サガン選手、2013年総合優勝のクリストファー・フルーム選手、日本人過去最高位を達成した新城幸也選手や別府史之選手など、ツールの本戦にも出場していた8チーム34選手、国内から2014年の全日本選手権ロードレース優勝で地元・埼玉大学出身の佐野淳哉選手、トラックレース優勝の橋本英也選手など、国内ツアーに参加する8チーム31選手が出場、世界に挑戦する。
ディポーさんは「自転車ロードレースはシーズンの終盤。選手は、最後にもう一度アピールをとモチベーションが上がっている。スーパーアリーナ内を通るなど、新しい驚きを取り入れたさいたまクリテリウムを楽しんでほしい」と呼び掛ける。