2020年の東京オリンピック・バスケットボールの会場として予定していた「夢の島ユース・プラザ」の建設中止が11月19日、桝添東京都知事から表明され、代替施設候補として、さいたま新都心のさいたまスーパーアリーナが検討されることとなった。
同オリンピックの立候補にあたり、東京都は当初、バスケットボールとバトミントンの会場として「夢の島ユース・プラザ」の新規建設を予定していた。しかし、当初364億円と見込んでいた建設費が、周辺整備なども含め880億円にのぼることがわかり、見直しが行われていた。
19日に開かれた都の特別委員会の席で、桝添知事は同施設の建設中止を正式に表明。代替施設としてさいたまスーパーアリーナに変更される方針が説明された。
さいたまスーパーアリーナでは、2003年に米国のプロバスケットボール「NBAジャパンゲーム」、2006年に国際バスケットボール連盟による「バスケットボール世界選手権」などが開催されるなど、国際的なバスケットボール大会の実績がある。また、夢の島ユース・プラザ・アリーナの収容人数が18000人だったのに対し、さいたまスーパーアリーナは22500人と多く、規模的には問題ない。
都の担当者は「さいたまスーパーアリーナでの開催は、検討が順調に進めば、来年2月に提出が予定される『大会開催基本計画』の中に記載されることになる。正式決定までは、国際競技連盟の了承や、国際オリンピック委員会理事会の決定が必要となる」と話す。